夏休みの楽しみは…
私が小学生だったころ。毎年夏休みになると、妹と2人で東京に住むいとこの家へ泊まりに行っていました。私たちは関西に住んでいたので、子ども2人だけで新幹線に乗って東京に行くのは大冒険。毎年とても楽しみにしていました。
小学5年生の夏休みのことです。いつものように、東京に住むいとこの家へ泊まりに行くことになったのですが、私には少し気がかりなことが……。それは、お泊まりと生理が重なってしまうことです。そのころの私は初潮を迎えたばかりで、生理にまだ慣れていなかったため、「お泊まりの間、どうか生理になりませんように」と強く祈っていました。
朝、目が覚めると
しかし、いとこの家に泊まって2日目に生理が始まってしまったのです。幸い、事前にナプキンを準備していたので、慌てることはなく対応できたのですが、次の日の朝に事件が……。
その日の朝、私はおしりにヒヤッとする感覚があり、いつもより早く目を覚ましました。おそるおそる布団を見てみると、経血が漏れて真っ赤なシミができていたのです!
初めて経血漏れをしてしまった私は「どうしよう!」と、とても焦りました。正直に叔母に言おうと思ったのですが、恥ずかしさや怒られるのではという不安から、私は伝えることができませんでした。その後私は、叔母にバレないよう経血が付いた布団を畳み、押し入れの中に隠してしまったのです……。
罪悪感が…
そして私は、経血が漏れて布団を汚したことを叔母に隠したまま、実家に帰宅。しかし、罪悪感でいっぱいになってしまった私は、母に「いとこの家で経血漏れを起こして布団を汚してしまった」と正直に白状しました。
すると、「そういうときはすぐに言わないとダメ!」と母からお叱りが。母は、電話で叔母に謝りながらこのことを伝え、私も正直に謝りました。その後、親族の集まりで叔母に会ったとき、叔母はなにも言わずに接してくれたので、私のことを気づかってくれたのかなと、とてもありがたかったです。
それからは、いとこの家で就寝中に経血漏れを起こすことはありませんでしたが、また同じようなことが起きたときはすぐに報告しようと肝に銘じました。
小学生の私にとって生理はとても恥ずかしいもので、「経血が漏れて布団を汚してしまった」と、叔母に正直に伝えることができませんでした。大人になった現在では私にも姪がいて、私の家に泊まりにくることがあります。あのときの私と同じようなことがもし起きてしまったら、そっと処理してあげたいなと思っています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者/藤田美里
監修/助産師 松田玲子
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!