習慣がなくて…
私の実家では、父がお酒に弱かったため、晩酌という習慣がありませんでした。大人になった私は、おいしいお酒を飲むことが大好きに。ただ、お酒はお店で飲むものであって、家で飲むものではないと考えていました。
しかし、初めて夫の実家で食事をしたとき、乾杯のためにまずビールが出てきて、食後にはみんなでワインをいただきました。夫の家族は全員がお酒好きで、キッチンの棚には日本酒やウイスキーをはじめ、そのほかにもいろいろな種類のお酒が並んでいたのです。
これまで家で一度も晩酌をしたことがなかった私は、家でこんなにいろいろなお酒が楽しめるなんて!と感激しました。
毎週末のお楽しみは
その後、夫と結婚してからは、週末になると夫婦で家での晩酌を楽しむようになりました。料理好きな夫のおいしい料理を食べながら晩酌をする時間は、私の至福のひとときです。
普段は仕事や育児で時間に追われ、夫となかなか話す時間が取れませんが、晩酌のときは一緒にゆっくり過ごせるので、夫婦のコミュニケーションをとるための大切な時間でもあります。
リラックスした雰囲気の中で夫と会話をしたり映画を観たりすると、リフレッシュにもなり、また来週も頑張ろうという活力にもなっています。
そして何より、一緒にお酒を楽しめる人がいることに、私は幸せを感じています。
晩酌をするようになって
結婚する前を振り返ると、私たちのデートの締めはだいたい居酒屋でした。当時、実家暮らしだった私は、楽しくお酒を飲んだあと、当時は彼氏だった夫と別れてひとりで家に帰るのが、毎回とても寂しかったです。電車に乗って家まで帰るのが、面倒くさいという気持ちもありました。
しかし、結婚して家で晩酌が楽しめるようになると、お酒を飲んだあとに夫と「さようなら」をしなくてもよくなりました。このことは、結婚して良かったと思う瞬間のひとつになっているほどです。
そして、お酒が弱くほとんど飲むことがなかった父ですが、私が結婚してからは、実家に帰省をすると夫のためにお酒を用意し、少しだけ付き合ってくれるようになりました。
父は、夫の好みを考えて「このお酒好きかなと思って買ってみたよ」と、いつも楽しそうにお酒を用意してくれます。その父の様子を見るたびに、私はうれしい気持ちでいっぱいになりました。
結婚してから気がついたことですが、実は母も結構お酒が好きだったらしく、今では私たちが帰省するたびに一緒にお酒を飲むようになりました。家族とのコミュニケーションを円滑にし、楽しい時間をもたらしてくれる家での晩酌。これからも、夫と晩酌を続けていけるよう、健康に気をつけながら楽しみたいと思います。
著者/大岡むぎ
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