「ひどい…！」男子から生理をからかわれた経験のある私が、今思うことは

 

小学5年生のとき、女子だけが教室に集められ、生理について教わりました。発育が早い子の中にはすでに初潮を迎えた子もおり、周りでは誰が生理になっているかひそひそと特定するようなこともあって、「生理になるとああやって噂されるんだ」と、私は怖さも感じていました。

 

男子は「女子の体についての授業」というワードで興味を引かれたようで、生理の授業が終わると仲の良い女子にいろいろと聞き込みをする様子も。それからは、プールの授業を休んだだけで「あいつ、生理か？」と噂され、私はそんな空気がとても嫌でした。

 

ある日、初潮を迎えた私。母にサニタリーショーツや生理用品を買ってもらい、授業で教わった通りナプキンをハンカチで1つずつ包んでポーチに入れて学校に持って行きました。

 

休み時間になったので、ナプキンを持ってトイレに行ってから教室に戻ると、なんと一部の男子たちが勝手に私のかばんからポーチを取り出し、「見ろよこれ！ 生理のやつだー！」と騒いでいたのです。

 

あまりの光景にカッとなった私は、必死になってポーチを取り戻そうとしましたが、男子はポーチの中身を全部床にぶちまけました。それを見て、教室中が大笑い。生理になることはこんなに恥ずかしくて嫌な思いをしなければならないのかと、とても悲しくてたまりませんでした。

 

その後も生理がくるたびにバレないようにと工夫していましたが、その男子は私のロッカーや机の中まで勝手にあさり、生理用品を見つけては私をからかいました。他の女子は、自分がされたくなかったからか見て見ぬフリでとてもつらかったです。

 

初潮を迎えたばかりのころは慣れないことが多く、だだでさえ不安に思っていました。そのうえ、クラスの男子から生理であることをからかわれ、幼心ながらにとても傷ついたのを覚えています。今思い出しても胸が痛む体験です。

 

 

当時、私をからかった男子は「興味本位」「おもしろ半分」という気持ちだったのかもしれません。けれど、生理は将来赤ちゃんを産むために必要なものですし、人によってはつらい症状が出ることもあります。とてもデリケートなものだと思うので、からかいの対象にしてはいけないはず。もし今後、私に子どもができたときは、女の子でも男の子でも「生理はとても大切で繊細なこと」と伝えたいです。

 

著者／たがわみちこ
監修／助産師 松田玲子