以前、りっちゃんが家事をしていた際に突然マリが姿を消し、不思議に思っていると「おなかが痛くて、トイレに行っていた」と戻ってきたことがありました。そしてまた別の日も、急にマリの姿が見えなくなることが……。
そんなある日、りっちゃん宛てに「お支払いのお願い」と書かれた手紙が届きます。身に覚えのない督促状に、パニックなったりっちゃんは、消費者金融に電話。すると、保険証を不正利用され、無人契約機でお金を借りられていたことが判明しました。
カイトをマリに預け、防犯カメラを確認しに行くと、そこに写っていたのは、なんとマリだったのです……。
大事な息子は無事…!?
保険証を不正利用されていたことに、心配する様子を見せていたマリ。
「ウソだ! ウソだウソだウソだウソだウソだウソだ!」
信じていたママ友の裏切りに、ショックを隠せないりっちゃん。そして、マリに預けているカイトの身を案じ、急いで自宅へ帰ります。
カイトは無事でしたが、保険証の不正利用についてマリを問い詰めると、「えー、お金なかったんだもん。しょうがなくない?」と、あっけらかんと答えました。
「借金もあるし、養育費ももらえない。お金がなかったら子どもふたりも育てらんないし」
当たり前のように話すマリ。そして、「あとはお父さんと話してもらっていい? ちなみに1社じゃないから」とのこと……。
りっちゃんが確認すると、マリは3社で総額130万円の借り入れをしていました。
マリの父親に連絡し、防犯カメラを確認してもらうと、父親も「娘です」と納得。警察に被害届を出すと伝えると、父親は「ひとまず娘と話したい。それなりのお詫びもする」とりっちゃんにお願いしました。
その後、疲れ果てて帰宅したりっちゃん。いろいろと考えた結果、やはり警察に被害届を出すことに。
ところが……。
「え!? 被害届を受理できない……?」
なぜか警察に、被害届を受理してもらえないのでした。
りっちゃんから問い詰められ、平然と「しょうがなくない?」と言い放ったマリ。保険証の不正利用は、立派な犯罪。“しょうがない理由”はないですよね。被害に遭ったりっちゃんはもちろん、娘の悪行の尻拭いをさせられる父親にも同情してしまいます。
ひとり親で生活が苦しいと話すマリですが、子どもは親の背中をしっかり見ています。悪いことに手を染めず、行政の支援を頼るなど、真っ当な方法で助けを求めてほしいですね。