静香と一誠(いっせい)は、結婚3年目の夫婦です。最近、夫がなかなか家に帰ってこず、休日もひとりで出かけていくので静香は怪しく思っていました。気になった静香は会社帰りの夫を尾行。不倫していることを突き止めてしまい……。
不倫夫からある提案を持ちかけられ…
夫が不倫しているところを目撃した静香。本人に詰め寄りましたが、まったく反省の色はありません。逆に開き直った一誠は、静香に魅力がなくなったことを理由に自分の行動を正当化するありさま。
しかも、不倫をする割には離婚をする気はないようで……。静香が離婚しようか迷っていることを知ると、今度は自分の慰謝料の支払いを心配し始めます。挙げ句、自分の気持ちがわかるからと、他の男に会うことを静香に勧めます。そこで静香は決心し、行動を起こすことに。「後から文句は言わないでね」 と念を押してーー。
妻が会った男の正体とは?
「お前が男と会っている写真撮ったわw」
1週間後、一誠は鬼の首をとったように得意げな態度を見せました。
「これでお前が慰謝料払う事になったなw」
一転して、離婚する気満々な様子です。そこで静香は、彼の勘違いを正します。
「あれ、あんたの不倫相手の旦那」
男と待ち合わせをしてホテルに入っていったと一誠は言っていましたが、なんのことはない、静香はホテルのロビーで打ち合わせをしていただけでした。それも弁護士を交え、不倫相手の夫と3人で、です。静香は離婚の話を進めるため、もう家にも帰らないし、弁護士抜きでは一誠と会わないと宣言しました。
そこで初めて、一誠は自分がまずい状況にあることに気づきました。相手の夫に不倫をバラされ、自分の不倫の証拠も妻に握られているのですから。
離婚したくない!2人はその後…
不倫をしたのも、離婚する気満々だったのも、一誠でした。それなのに、自分が不利になったと気づくやいなや、別れたくないの一点張りです。静香の魅力の無さを不倫の理由にしたくせに、今では「俺は静香がいないとダメなんだ」 なんてセリフまで飛び出し、静香はあきれ返っています。
夫に対して好意があったのも、不倫されて悲しんで悩んだのも、もう過去の話。静香の一誠への愛想はとうに尽きていたのです。そこでやっと自分が悪かったことに気づき、謝罪した一誠。後悔先に立たず、ですね。
その後、一誠は弁護士の説得により離婚届に判を押しました。多額の慰謝料を双方に支払わなければならなくなったにもかかわらず、会社に社内不倫がバレて左遷。相手の女性とも別れることになったようです。一方の静香は、久しぶりのひとり暮らしを満喫中です!
慰謝料を払いたくない、逆にもらいたいからと妻に不倫を進めるなんてあり得ませんよね。夫の魂胆が分かった後、復縁を迫られても選択は離婚一択。一誠には、お金より大切なモノがあることに気づいてほしかったですね。