夫の育児機会を増やすべく、さまざまなことをお願いするようになったゆのさん。一方で、和室の寝室化を進めます。そして、和室での寝かしつけ初日。ゆのさんは授乳で寝かすのではなく、ごろんと寝かせたまま寝かしつけようと考えていました。そこで、絵本の読み聞かせを終えたゆのさんが体を起こすと、ゆらちゃんはやはり授乳を期待していたのかギャン泣き。
その泣き声に、心臓がぎゅっとしてしまったゆのさんですが……?
折れるな、私!!
おっぱいが欲しくてギャン泣きするゆらちゃんに対し、一貫した対応を取るべく、耳栓をして気持ちを強く持ったゆのさん。ゆらちゃんを布団に寝かせたまま、明かりを消して、声かけ、とんとんの順に段階をふんでゆらちゃんをあやします。しかし、ゆらちゃんはとんとんが嫌な様子。ゆのさんはさすってあやすことに。
そして、あやすこと40分――。
ついに、ゆらちゃんの寝かしつけに成功。感動したゆのさんは、ゆらちゃんを起こさないよう、心の中でゆらちゃんをほめたたえるのでした。
その晩、3時間間隔でゆらちゃんに起こされたゆのさん。しかし、抱っこして寝かしつけることはなく、ゆのさん自身も布団で朝を迎えることができたのです。今度は日中のねんねも同じようにしてみよう、と意気込むゆのさんなのでした。
◇ ◇ ◇
初めての育児で、特に寝かしつけに苦労していたゆのさん。横になることもできず、自分のつらさを理解してくれない夫へのモヤモヤも溜まり、ついに体も心も限界に。寝かしつけの苦労はもちろん、夫へのモヤモヤに共感されたママも多かったのではないでしょうか。
ゆのさんは、旦那さんと話し合っても感情が爆発してうまくいかなかったものの、旦那さんの育児機会を増やしながら、新しい寝室でのゆらちゃんのねんねトレーニングを根気強く続けました。そんなゆのさんの努力もあり、1歳7カ月になった頃には、ゆらちゃんはひとりで3時間半の昼寝、9時間の夜寝ができるようになったそうです。
子どもの寝かしつけでストレスを抱えているママは多いと思いますが、育児は夫婦2人でおこなうもの。相手の立場を思いやりつつ、話し合いをして旦那さんにも主体的に育児に参加してもらいたいですね。ある、パパの育児参加に詳しい専門家によると、パパたちは何をしたらいいのかわかっていないことがよくあるのだそう。ゆのさんのように、思い切って旦那さんにこれをしてほしいと具体的に伝えてみるのもよいのかもしれません。パパたちの経験値が増えれば、できること、気が付くことが増えて主体的になっていくのだそうです。ママとパパが協力し合って、夫婦で楽しく育児ができるといいですね。
監修/助産師 松田玲子