彼に惹かれた理由
私がお付き合いをしている彼は、お金の使い方がとても堅実な人です。外食はお金がかかるからと会社には手作り弁当を持参し、必要以上の物を買うことはあまりしません。それだけでなく、彼は資産運用にも詳しいのです。そんな彼のお金に対する堅実さに、私はとても惹かれました。
私は幼少期のころに、お金にルーズな父の影響で金銭的に苦労した経験があります。そのため、金銭感覚がしっかりしている人と結婚をしたいと以前から考えていました。
そんなとき、「同棲をしない?」と彼から提案が。堅実な彼との結婚を夢見ていた私は、迷わずOKをしました。
生活費などについて彼と話し合った結果、家賃や光熱費は折半で、食費は彼が出してくれることに。その後もとんとん拍子に話は進み、私たちの同棲生活がスタートしました。
同棲を始めたら彼が…
同棲を始めたばかりのある日のこと。私は、彼に「せっかく2人で一緒に暮らすようになったんだし、カーテンやテーブルを新調しない?」と提案しました。すると、彼からは「もったいない」と言われてしまったのです。たしかに、今使っているものでも十分ではあるので、彼の言う通りもったいないなと私も思い、新調するのは諦めました。
しかし、また別の日。私がシャワーを浴びていると、突然彼が「シャワーの時間が長い!水道料金がもったいない!」と文句を言ってきて、シャワーの時間は10分までと決められてしまったのです。
そのほかにも彼は、私がテレビを観ていたり電子レンジを使ったりしたときに「電気代がかかる!」と怒り出すことも……。実は、彼はお金に堅実というより、とてつもないドケチだったのです!
同棲を始めて彼のドケチさぶりが判明し、私はだんだんと彼との生活が窮屈に感じるようになってしまいました。
彼が考えていたことは?
いろいろと生活を制限されることに耐えられなくなった私は、「どうしてそこまで生活費を切り詰めようとするの?」と彼に尋ねてみました。すると、彼は「結婚資金を貯めるために節約しているんだよ」と言うのです。記念に残るような豪華な結婚式を挙げたいから、なるべく出費は抑えて早くお金を貯めたかったとも話してくれました。
彼が真剣に結婚を考えてくれている気持ちはうれしかったのですが、私は「今の生活は窮屈で嫌。ゆっくりシャワーを浴びたり、お揃いの食器を買ったりしたいの」と素直な気持ちを伝えました。
彼は理解してくれたようで、その後やりすぎた節約はしなくなりました。私は、お金のことを話すとケンカになるかもと思ってなかなか言い出せずにいたのですが、彼はしっかり受け止めてくれたので、思いきって話してみてよかったです。
同棲を始めてから、彼のドケチぶりに振り回されていた私。不満に感じていることは、早めに彼に伝えるべきだったなと思いました。これからも彼と一緒にいたいと考えているため、お互いに疑問に感じたことや嫌なことがあったら、遠慮せずなんでも話せる関係になりたいと思っています。
著者/村瀬友里奈
作画/あさうえさい
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