妻はなかなか子宝に恵まれないことに焦りを感じているのか、夫婦関係はギクシャクしていました。
不妊の原因は私と決めつける妻
妻は私を避けて夜外出するようになり、家事全般は私がしていました。「俺は子どもがいなくても君と一緒なら幸せに暮らせると思うんだ」と伝えても、「私は子どもが欲しいのよ! あんたの価値観押し付けないでよ!」と怒るばかり。
「私の家系は妊娠しやすい家系なの」と言い張る妻は検査を受けず、不妊の原因は私だと決めつけ、責められました。私は原因を明らかにするため、検査を受ける決断をしました。
妻が不倫相手との子を妊娠…?!
検査を数日後に控えた、とある休日。私が家事をしていると、妻がニヤニヤしながら見知らぬ男と一緒に家に帰ってきました。そして「彼の子を妊娠したの。離婚して」と突然言ってきたのです。
不倫相手のシュンという男は、「お前種無しだって? 俺が責任もって妊娠させました。奥さんはいただきますよw」と最低な発言!
怒りとともに情けなさを感じた私は離婚に応じることに。慰謝料は、大企業の息子だというシュンが一括で支払い「これで私も玉の輿♪」と妻は大喜びしていました。
6年ぶりに再会した元妻が……
約6年後、元妻のことなんて忘れ、私は穏やかな日々を過ごしていました。そんなある日、スーパーで妻と偶然遭遇! 私を見下すように笑い、「私は次期社長と結婚して幸せなの!種無しのあんたと離婚して清々したわ!」など、ひどい言葉を投げかけてきました。
そのとき、現在の妻と娘が「パパ、どうしたの?」と話しかけてきました。元夫が結婚して子どももいると知り、不妊の原因は私にあると思い込んでいた妻は動揺を隠せない様子。私は離婚後に受けた不妊検査で、何も問題はなかったと告げました。
妊娠は嘘だった
あまりの元妻のうろたえように、妻は「あの方が前の奥さん? 次期社長と結婚したくて『妊娠した』って嘘をついたんでしょうね」と推察。
元妻は「そ、そうよ! うちは妊娠しやすい家系って聞いたから、すぐに妊娠すると思ったのになかなかできなくて……。あなたと別れてすぐ、シュンにも妊娠してないことがバレたのよ」と告白してきました。
元妻の夫は、既婚者に手を出し浮気して結婚したことが親にバレて、勘当されてしまったと、あとから風の噂で聞きました。
一方、私は愛する妻子と一緒に居られる喜びをかみしめ、幸せな家族を築いています。子どもに執着していた元妻は、目の前の幸せに気づけなかったのでしょうね。