掃除が苦手な夫
もともと夫は普段から掃除をきちんとするタイプではありません。私は第1子の息子を出産するときも里帰りをしたのですが、そのときも自宅に夫をひとり残したら、次に私が帰ってきたときには部屋がめちゃくちゃになっていました。
その経験から、私は「今回こそはきちんと掃除しておいてよ! 次に帰ってきたときに部屋が汚かったら許さないからね!」と夫に何度も何度も念押ししてから里帰り出産に出発したのです。
その甲斐あってか、私が第2子の娘の出産を終えて自宅に戻ってきたとき、部屋は想像以上にきれいに保たれていて感動しました。しかし、部屋に入った瞬間、私は何とも言えない違和感を覚えたのです……。
違和感の正体は?
何とも表現しがたい感覚を抱いた私は、夫に「誰か家に入れた?」と尋ねました。
すると、夫は「この前、うちの親父が遊びにきてそのまま泊まっていったよ。言ってなかったっけ?」と答えたのです。もちろん私はそんなこと聞いておらず初耳です。
「私に断りを入れず勝手にお義父さんを家に上げたのか……」と心の中でため息をつく私。しかし、私がもっと気になったのは別のところでした。実は、わが家にはお客さん用の寝床がないのです。
「泊まりにきたって……お義父さんはどこに寝たの!?」
まさか家族用のダブルベッドに寝てもらったということなのか。お願いだから否定してくれ……!と祈りながら夫に尋ねました。
ウソでしょ…
「ダブルベッドは使ってないよ」となだめるように夫が答え、私はホッとしました。しかし、次の瞬間に衝撃の事実が判明。私が「じゃあどこで寝てもらったの? リビングのソファとか?」と聞くと、夫は「親父にはシングルベッドを使ってもらったよ」と言うのです!
わが家にはダブルベッドとシングルベッドが1つずつあります。今回の里帰りで第2子の娘を出産する前は、ダブルベッドに私たち夫婦と第1子の息子の親子3人で寝ており、シングルベッドは一度も使用していません。なぜなら、シングルベッドは今後、私と娘が2人で寝るために購入したものだからです。それなのに、夫は私に無断でシングルベッドを義父に使わせのです……。
私が潔癖なのかもしれませんが、正直、家族とはいえ私と娘が使う予定だった未使用のベッドを義父に先に使われ、とてもガッカリしてしまいました。
「そんなに気にしなくてもいいと思うけどな」と、夫にはいまいち私の気持ちが伝わっていませんでしたが、新しいシーツを購入することで事態は収まりました。夫には「今後、誰かを家に上げたり泊まらせたりするときには事前に相談してね」と話しています。
著者/都 うめこ
作画/霜月いく
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