友人の紹介で会った女性は…
ある日のこと。オンラインコミュニティをきっかけに仲良くなった友人から、「私の知り合いなんだけど、ちょっと経歴がおもしろい女性がいるから会ってみない?」と突然誘われました。どんな人なんだろうと興味を持った私は、友人の誘いに乗り会ってみることに。
数日後、友人とともに招かれたその女性のお家は、いわゆるタワマン。23階に住んでおり、部屋から見る景色はとても見晴らしがよく、「なんてステキな場所なのだろう!」と私は感動しました。
ところで、その女性はというと、現在60代。30年以上も前に夫と結婚し、成人したお子さんもいらっしゃるそうですが、夫とは別居中とのこと。そして、この23階のお部屋には、ひとりで住んでいるというのです! 私は、なぜ彼女がタワマンでひとり暮らしをしているのか、とても興味を持ちました。
彼女がひとり暮らしをしている理由
彼女に詳しく話を聞いてみると、夫に対して、家事・育児の分担や、金銭感覚の違いによる長年の不満が募ったある日、大喧嘩になって別居をすることになったそう。
それから彼女は、社会人になってから自分で稼いで貯めたお金でタワマンを買おうと決断し、今に至るのだとか。別居してからお互い冷静になることができ、夫婦喧嘩は収まったらしいのですが、今後も別々の場所で暮らしていくそうです。
彼女曰く、別居をしているほうが、相手に不満が募ることもなく心穏やかに暮らせるので、夫婦仲が良好になるそう。タワマン暮らしを楽しんでいる彼女は、とても幸せそうでした。
夫婦関係を円満にする選択肢
彼女の話を聞いた私はびっくり……。なぜなら、私はずっと結婚したら夫婦は死ぬまで一緒に暮らしていくものだと思い込んでいたからです。別々に暮らす夫婦の形があってもいいのだと、そのとき初めてハッとさせられました。
考えてみれば、「夫婦がずっと一緒に住まなくてはいけない」という決まりはありません。別々に暮らしていても夫婦であることに変わりはないので、夫婦円満な関係を続ける選択肢の1つとして「別居」を選んでもいいのだと思いました。
私は、夫とずっと一緒に暮らすつもりではありますが、1つの選択肢として別居をする未来も考えてみようと思います。
今まで「別居=夫婦仲が悪くてよくないこと」というイメージを持っていた私でしたが、彼女の話を聞いて別居は悪いことばかりではないと思うようになりました。人生100年時代と言われる今、夫婦のあり方も多様性が認められているので、私たち夫婦には何がベストなのかを夫と一緒に考えていきたいです。
著者/nanoka22
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