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「ぎゃああああ!」風呂場から夫の叫び声が。慌てて向かうとそこには!?

ある日、夕食の準備をしていると、お風呂場から夫の聞いたことのない叫び声が聞こえてきました。びっくりした私はお風呂場へ。そこで目にしたものとは……!? 

「ぎゃああああ!」風呂場から夫の叫び声が。慌てて向かうとそこには!?

 

いつもと変わらない夜 

その日、私は生理2日目でした。私が生理のときは、決まって子どもたちをお風呂に入れ、祖母に子どもたちを見てもらっている間にあとからひとりでシャワーを浴びます。

 

夫は帰りがいつも遅いので、子どもと一緒にお風呂に入ることはありません。この日もいつもと同じルーティーンで私もシャワーを済ませていて、何も変わったことはありませんでした。

 

夫が帰宅、そしてお風呂へ

いつも通り、夫が帰宅。夫は私が夕飯の準備をする間にお風呂へ。

 

しばらくするとお風呂場から「ぎゃあああああ」という今まで聞いたことがないような、夫の叫び声が聞こえてきました。

 

私は、鍋の火を止めすぐにお風呂場へ。「どうした!?」とドアの外から聞くと、夫は「血が……」と震えるような声で言ったのです。「血が出たの!? どこから? けがしたの?」とてっきり私は夫から血が出たものだと思い込み、心配して声をかけたところ……。

 

夫が弱々しい声で「床に見覚えのない血痕が……」と。そのとき私はすぐに察しました。それは私の経血だということを。

 

状況を聞いたところ、なんと、お風呂の床に3カ所も経血の痕が残っていたようなのです。

 

気まずい私とやさしい夫

完全にお風呂上がりの床を見落としていて油断していた私。自分の経血だということに気がついた私は、正直に言うべきか、「何それ?」と、とぼけるべきか少し悩みました。しかし、正直にその場で夫に「ごめん、それ私の経血かもしれない」と打ち明け、謝罪。

 

すると夫はとても慌てた様子で「ごめん! ごめん! 俺、本当にデリカシーがなかったね。大丈夫だからね! 見なかったことにするから、気にしないで!」と口にしました。

 

正直、見なかったことになんてできないだろうと思いましたが、慌てながらも夫なりに私への思いやりの言葉をかけてくれたのでしょう。

 

お風呂から戻ってきて、夫は改めて「大きな声を出してごめんね」と謝ってくれましたが、そもそも経血を見落としていた私の責任。気をつかわせてしまい申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

 

 

このときから、生理のときは自分がシャワーを浴びたあと、一度お風呂掃除をするようにしています。私も家族も気をつかわず、気持ちよくお風呂に入れるように。この日の夫の叫び声は、ある意味「今後、お風呂の使用後は気をつけなさい」と気づかせてくれたことなんだと胸に刻み、今は感謝しています。

 

著者/なかまる あゆみ
イラスト/Ru
監修/助産師 松田玲子

 

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