友人の紹介で出会った男性
過去に浪費家の男性と付き合っていた私。その男性は、悪びれる様子もなく何度も私からお金を借りるため、あきれた私はお別れすることに。そして、結婚を視野に堅実な男性を探していたところ、友人の紹介である男性と会ってみることになりました。
彼との初めてのデート先は、小さくて家庭的なレストラン。彼がお店を選んでくれたのですが、予約をしていなかったため「コース以外で料理を頼んでほしい」と店員さんに言われました。
仕方のないことだと私は了承し、席に着きました。予約をしていなかったことについて、何か彼が言ってくるのかな?と思ったのですが、特に何も言われず……。
ただ、「予約だとコースのみだからね」と、彼がひと言つぶやいたのが気になりました。
コスパを重視する彼
お互いにメニューを見ているとき、ふと彼を見ると何やら悩んでいる様子。最初は料理の内容で悩んでいるのかなと思っていたら、ぶつぶつと値段を気にして、トータルの金額がいくらになるのかを計算していたのです。
ひと通りメニューを見終わった彼は「コースのほうが安くついた……」と、ボソッと言っていました。そんな彼の様子を見て、私は驚きを隠せませんでした。
私は、彼に「私もお金なら持ってきているから、好きなものを選んだら?」と言ったのですが、彼の表情は変わらず険しいまま。
その後、店員さんに「お飲み物は?」と聞かれたので、ワインを飲みたかった私は「ワインをもらおうかな」と言うと、彼に「えっ水でいいよね」と言われてしまったのです。
気分は最悪の食事で…
それからというもの、私はお店に入ってからメニューを決めるまでの一連の彼の言動が気になって、料理も会話もあまり楽しめませんでした。彼は頭も良く、おしゃべりも上手だったのですが、なんだか自分が値踏みされたような感じがして、あまりいい気分ではなかったのです。
結局、料理は単品を2品ほど選んだだけで、飲み物は水。彼はお金に堅実な人だから、おごる費用を抑えたかったのかなと思っていたら、お支払いのときに彼から「2000円でいいよ」と言われて絶句してしまいました……。
それから彼に「もう1軒行く?」と飲みに誘われましたが、まったく行く気になれず、帰宅。家でワインを堪能していると、ケチケチしていた彼からやっと解放された気がして、それきり彼とは会いませんでした。
以前付き合っていた浪費家の男性からの振り幅があまりにも大きく、金銭感覚は人によってこんなにも違うのかと学んだ私。堅実かケチなのかを見極めるのは難しいかもしれませんが、お金のことで相手に嫌な思いをさせないというのは大切だと感じました。そのため私も、節約はしても大事なことにはきちんとお金を使うと決めています。
著者/秋野かおり
イラスト/マメ美
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