じゃがいもに大苦戦!
結婚した当初は、料理が苦手だった私。料理が得意な友人から、「ポトフが簡単だよ」と教えてもらい作ってみることに。
まずは、じゃがいもの皮むきから始めたのですが……大苦戦! キッチンの引き出しに、結婚前に母が買ってくれたピーラーがあったものの、一度も使ったことがなくて使い方がわからず……。包丁でじゃがいもの皮をむいていたのですが、料理初心者の私に、ゴツゴツといびつな形のじゃがいもは扱いづらく感じました。
なんとかじゃがいもの処理を終えたと思い見てみると、皮を厚くむきすぎたせいでひとまわりほど小さくなってしまいました……。
野菜を切るだけでへとへと…
小さくなってしまったじゃがいもを見て、「ちょっとじゃがいもの量が少ないかな?」とは思いましたが、また皮むきをするのもおっくうだったため、そのままの量でお鍋へ。正直、この時点でもう私はへとへと。
けれど、他にも具材はあり、にんじんと玉ねぎとキャベツが。ピーラーの使い方がわからない私は、にんじんを入れることを断念し、玉ねぎとキャベツをササッと適当な大きさに切ってお鍋へ入れました。
そして、水を入れたあと、お鍋をコンロに置いて火にかけました。具材に火が通るまで煮込むだけなので、「やり終えた……」と私は一気にラクな気持ちに。
アレを入れるのを忘れてた!
弱火でコトコト煮込みながら、私はおやつを食べてひと息。……実はこのとき、私はウインナーを入れることを完全に忘れていました。ウインナーは夫の大好物でもあったので、たくさん入れて喜ばせようと考えていたのに、皮むきや野菜を切ることでいっぱいいっぱいで私の頭からすっかり抜けていたのです。
ウインナーの入れ忘れに気づかないまま、具材に火が通ったことを確認し、味付けまで完了。「大変だったけどなかなかうまくできたかも」と満足していると、ちょうど夫が仕事から帰ってきました。
私が「今日の夜ごはんはポトフだよ」と伝えると、夫は「えーっ」と嫌そうな様子。なんと「ポトフでは白ごはんが進まないじゃん」と言われてしまいました。仕方がないので、私は何かおかずになりそうな食材がないか冷蔵庫をのぞくとウインナーが! このとき、ようやくポトフにウインナーを入れ忘れていたことを思い出したのです。
ウインナーを入れ忘れたことは夫に隠し、「じゃあ、ウインナーを焼くね」と言うと、夫はうれしそうな様子でした。頑張ってポトフを作ったのですが、結果として、ウインナーをポトフに入れておかなくて正解だったのかも……とも思ってしまったのでした。
この出来事から数年経った今の私は、レシピを見なくてもポトフを作れるほど料理の腕が上がり、ウインナーがたくさん入ったポトフが夫の大好物となりました。
著者/吉野詠美
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