こんにちは、離乳食インストラクターの中田 馨です。離乳食が進むにつれ、いろいろな食材を離乳食に取り入ることができるようになります。お肉を使えるようになるとメニューの幅も広がって、食卓が華やかになります。今日は赤ちゃんが肉を食べられるようになる時期と、肉を調理するときのポイントをお話しします。
食べられるようになる時期と肉の種類
代表的な肉といえば、鶏肉、牛肉、豚肉がありますね。この3種類の肉でも時期によって赤ちゃんが食べられるようになるものが違います。食べられうようになる時期とお肉の種類は以下です。
5~6カ月ごろ(離乳食初期) … まだ食べられません
7~8カ月ごろ(離乳食中期) … 鶏ささみ 鶏むね肉
9~11カ月ごろ(離乳食後期) … 鶏もも肉 とりひき肉 牛肉(赤身) 豚肉(赤身)
1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期) … 牛ひき肉 豚ひき肉 合びき肉
調理するときのポイント
肉は赤ちゃんにとって脂肪が多い、舌触りが気になる、飲み込みにくい食材でもあります。これらが原因で、赤ちゃんが食べてくれないこともあります。でも、ちょっと工夫を加えるだけで食べやすくなります。
脂肪、皮、筋を取り除く
脂肪などを取り除くことで、未熟な赤ちゃんの内臓にも負担をかけません。私の息子は、脂肪の食べにくさが原因で長く肉が苦手でした。ひき肉の脂肪はさっとひとゆでするといいですよ。
適量を守る
離乳食期は特に、内臓に負担をかけないためにもたんぱく質の適量は守りましょう。
月齢の目安よりも細かく刻む
肉は火を通すと固くなります。噛みちぎりにくく食べないこともあるので、普段の離乳食の刻み方よりも、少し小さめに刻んであげると食べやすくなります。小さく刻んで食べるようになったら、徐々に大きくしていきましょう。
とろみをつける
食べやすくするには、とろみをつけるのも効果的です。水溶き片栗粉やする下ろしたじゃがいもなどで、とろみをつけてみましょう。
ほかの食材と合わせてみる
たとえば、なめらかな食材の豆腐やじゃがいもなどと混ぜ合わせることで、食べやすくなります。
いろいろな食材が食べられるようになると、赤ちゃんもママも離乳食がさらに楽しくなりますね!ぜひ、お肉も離乳食メニューに取り入れてください。
保育士で家庭的保育所経営。一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表。関東と関西中心に、離乳食インストラクター養成講座やママ向けに離乳食講義・料理教室を開催中。「かおりの“和の離乳食レシピ”blog」では1500以上の離乳食レシピを掲載中。