さえはめぐみにSNSをすすめます。そして夫や義母への不満や愚痴が激しい口調で山のように書かれたアカウントを見せてきました。実はこのアカウントはめぐみが匿名でてっぺいや義母への不満を書き込んでいるもの。
ある日、母親からネックレスに隠された秘密を聞いためぐみ。母親曰く、そのネックレスは、昔、山奥のある村で理不尽なことがあっても男性に対して意見することはできなかった女性たちがつらさを吐き出した石を削った一部とのこと。また、「石を削って肌身離さず持ち歩けば言葉を飲み込まずに済んだと言い伝えられているの」と母親。
ある日、仕事を終えたてっぺいが帰宅したのですが、何やらめぐみに怯えている様子でーー!?
これは、自分を押し殺して自分に取り憑かれてしまった女性の話です。
夫の顔についていた無数の傷にゾッとして…
ある日、仕事から帰宅したてっぺいは「遅くなっちゃった。ごめんね……」と何かに怯えている様子。
めぐみは、てっぺいの残業が大変だったことを労り、ゆうきもすんなり寝てくれたと笑顔で報告します。
その笑顔を見たてっぺいは、いつものめぐみだと安堵。
めぐみが夕食を用意していたのですが、食卓に並んだ餃子を見て「久々だなぁ。めぐの手作り餃子」と喜びます。するとめぐみは「それ冷凍」とピシャリ。
そして、てっぺいに向かって「ゆうきを育児しながら手作りなどできるわけがない」と強い口調で言葉を続けます。
さらに、冷凍でも全然いいと言うてっぺいに対して、「上から目線で評価をしないでほしい。私は産後の身体に鞭を打って家事も育児もこなしている」と本音を爆発。
そして翌朝。寝過ごしためぐみが急いでリビングへ向かうと、朝食を作り、ゆうきを抱っこしているてっぺいの姿が。しかし、てっぺいの顔にはいくつもの傷があったのです。
めぐみはてっぺいの顔の傷がいつ、どのようにしてできたものなのかまったくわかりません。
すると突然、頭痛が……。そして、ネックレスがズズッと動くような感覚がします。首元を確認すると、つけていたはずのネックレスがありません。どうやら記憶がところどころ抜けてしまっているようなのです。めぐみは、てっぺいの顔にあった傷は自分がつけたものなのではないかと、ハッとしたのでした。
◇ ◇ ◇
食卓に並んだ餃子を見て、手作りだと思ったてっぺいさん。めぐみさんは、現実をまるでわかっていないと、落胆した気持ちになってしまったのでしょうね。さらに「全然大丈夫だよ」という発言。めぐみさんは上から目線に感じてしまいました。赤ちゃんのお世話をしながら夕食の準備をするのは大変なこと。そんな状況をもう少し理解し、ねぎらいや感謝の言葉があれば、めぐみさんは爆発しなかったのかもしれません。
ネックレスのおかげで本音が言えためぐみさん。とはいえ、あまりの言い方にてっぺいさんは引き気味の様子です。自分の気持ちを正直に話すことは大切ですが、相手に対して配慮のある伝え方をしないと、せっかく伝えても理解してもらえないかもしれません。小さな不満でも積もり積もれば大きなストレス。あまりため込まず、感情が爆発する前にその都度伝えて話し合えるといいですね。
バラシ屋トシヤさんのマンガは、このほかにもブログやInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。