その後、娘の様子は落ち着いていたのですが、洗面台の鏡にこの前2階にいた鬼がいると言い出します。それからいろいろな場所で泣き叫ぶようになった娘にゆる子さんは不安を感じ、戸惑っていました。するとその様子をみたゆる子さんのお母さんが、母親なのだからしっかりしなさいと、ゆる子さんを励ましてくれました。
娘のことを信じ、見守っていくのだとゆる子さんが前を向きはじめた矢先に、さらに不思議な出来事が起こってーー!?
娘が発した衝撃的な言葉
ある日の夜、布団に入った娘が電球を指差して言いました。
「あたち。あそこから生まれたの」
さらに娘は「あの丸いフタがパカッて開いて……トンネルみたいな暗い道があった」と続けます。
また、そのトンネルを進んだとき、おでこがどこかにあたって動けなくなったとも言っていたのです。
それを聞いたゆる子さんはハッとします。なぜなら、出産のとき、助産師さんから赤ちゃんの頭が引っかかって出られないから頑張って呼吸をするように言われたから。
そして娘は、やっとトンネルを出られてママに会えると思ったら、ママではない人が目の前にいて泣いてしまったとも話してくれました。
さらに、娘は空の上でママを選んだのだから早く会いたかったのだとゆる子さんに笑顔を向けたのでした。
◇ ◇ ◇
自分が生まれるときの様子を話してくれた娘さん。ゆる子さんと助産師さんしか知るはずがないことを話し始めたら驚いてしまいますよね。出産は命がけのもの。もちろんママたちはとても大変ですが、生まれてくる赤ちゃんもママと一緒に頑張ってくれているのですね。
ゆる子さんは、お産の途中で赤ちゃんの頭が引っかかってしまったようですね。出産は十人十色、産婦さんの数だけお産のカタチはあります。皆さんは出産のときに印象に残っている出来事はありますか?