ださジャージでも夜ランなら気にならない!
夜になると家を飛び出し、市内を小走りする――。どら猫を追いかけるサザエさんの話ではなく、自分のランニングの話です。第二次ベビーブーム世代のオトナ女子の私が40手前でマラソンを始めた理由は、ダイエット。このとき身長158cm、体重はぎりぎり49kg。運動不足の解消と、50kg台に乗らないように体重をキープしたいというのが理由でした。
要は近所を走るだけだから、おしゃれなスポーツウエアは不要なわけで。というか、もうきれい色の短パンにスパッツとか自分の「しりでか体形」では絶対に無理。もはや公開処刑でしかなく、そこら辺でバリバリ走っているおじさんにすら、スタイルは完敗します。手持ちの地味な黒ジャージで十分。Tシャツだってスポーツ系でなくても困らない。普通にどこにでもあるようなやつでいい。そんなパッとしない姿の私を隠してくれるのが夜の闇でした。
しかも自分、ランニングと呼べるほどスピードを出せないのが実情。ランニングというか、小走りです。黒いジャージを着たおばさんが、町内を延々と小走りしているわけです。ヤダもう、ご近所さんにとか会いたくない。闇に紛れて走るしかなく、ついでに夜は紫外線の心配もありません。
夜の運動で程良く体力を消耗してぐっすり
もちろん夜走る際には、安全確保が大事だと思います。人通りが多い、街灯である程度の明かりが確保されているなど、あらかじめ安全なコースをチェックしておくと安心。段差なども見落とすと危ないので、舗装された平坦な道を選んでいます。
ちなみに夜小走りしていると、ママ友同士2~3人でウォーキングしている同世代の姿もよく見かけます。ランニングのハードルが高いのであれば、おしゃべり夜ウォーキングも楽しそうで続けやすそうだなと思いました。
これは走ってから気付いたのですが、程良く体力を消耗するので、熟睡できるということ。ライターという職業柄、1日中机に向かっていることも多く、いくら家事をしているとはいっても運動量は少なめ。体力が余っているのかぐっすり眠れないことが多く、市販の睡眠薬に頼ることがよくありました。それが、夜ランを始めてから熟睡率は200%くらい向上(私調べ)。なので、なんとなく夜になっても元気で、眠れない予感のするときは黒ジャージを着込んで小走りに出かけます。
汗だくになって帰ってきたら、お風呂に入ってお酒を飲んで(大事)スコンと寝る。さっそうと走れているわけではないけれど運動後の爽快感は、今なお続ける大きな理由になっています。
7年間小走り続けた結果…体重は?
7年間、小走り続けた私。時に走りたいあまりに本振りの雨にも負けずに夜の町を疾走し、すれ違う人から「何かワケありでは?」と思われたこともありました。
そして、現在の体重はというと、158cm、58kg(調子の良いとき)。びっくり。増えている。びっくり。空気にカロリーが含まれているとしか思えません。スポーツトレーナーさんのダイエット本などにも「ダイエットは食事が8~9割、運動が1~2割」とあります。私といえば食事は特に気を付けていなかったですし、痩せるわけないか!!
努力がまったく実っていない私を哀れんだ夫は、ネットで「飲めばみるみる痩せるサプリメント」の広告を見つけてきて、買ってもいいと言ってくれました。そんな怪しいのいらないから!
私の場合、ランニングによるダイエット効果は皆無に近かったけれど、長期的には「風邪を引きにくくなった」「疲れにくくなった」「ヤバイ、ガチで遅れる!というときにそこそこの距離を走れるようになった」という効果を感じています。
まとめ
ランニングは無理をせず、走るのに疲れたら歩いて、体力が回復したらまた走り始めるようにしています。いつかスレンダーになっておしゃれなウエアを着て、朝ランする日を夢見て……。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
イラスト/きびのあやとら
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