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「面会はできます。ただし」私と同じ症状の患者と会うことに。医師が突き付けた緊張の条件は… #闇堕ちした妻 15

「妻の私が闇堕ちした理由」第15話。めぐみは、夫のてっぺいと息子のゆうきの3人暮らし。めぐみが妊娠しているときのこと、てっぺいは育児中の同級生・さえを見て体型や性格をバカにしました。てっぺいの言葉にめぐみは呆然。そんな矢先、めぐみは母親が祖母から譲り受けたというネックレスを渡されます。

やがてめぐみはゆうきを出産。退院後のある日、義母が突然押しかけてきたかと思ったら、めぐみに向かって「母親としての自覚が足りない」などと言ってきました。なかなか帰らない義母に悶々としていためぐみ。するとネックレスが「ズ……」と動き出しました。と同時に、「迷惑だから帰れ」と義母に言ってしまったのです……。

その夜、酔っぱらって帰宅したてっぺいは、眠りについたゆうきを起こしてしまいます。めぐみはてっぺいに不満をため込んでいきました。

さえは、不満をため込むめぐみを心配してSNSをすすめます。そして夫や義母への不満や愚痴が激しい口調で山のように書かれたアカウントを見せてきました。実はこのアカウントはめぐみが匿名でてっぺいや義母への不満を書き込んでいるもの。

ある日、母親からネックレスに隠された秘密を聞いためぐみ。母親曰く、ネックレスは、昔、山奥のある村で男性に対して意見することはできなかった女性たちがつらさを吐き出した石を削った一部とのこと。また、「石を持ち歩けば言葉を飲み込まずに済んだと言い伝えられている」と母親。

翌朝起きると、てっぺいの顔にはいくつもの傷がありました。すると突然、ネックレスがズズッと動くような感覚がしためぐみ。首元を確認すると、つけていたはずのネックレスがありません。記憶がところどころ抜けてしまっていたのです。思い返せば、めぐみはてっぺいに強い口調で不満をぶつけるなど、自分が自分でないような気がしたり、記憶が抜け落ちていたりすることが多くなっていたのです。

自分の体に一体なにが起きているのかと不安が募っていっためぐみは、碇川事件という殺人事件を起こした人物と、自分の症状が似ていることを知ります。事件を起こした碇川裕介という男性は、事件の取り調べの際、犯行時の記憶が断片的に欠如していることが発覚。医師の鴨居先生の元で精神鑑定をおこなったところ、もう一つの人格があることが判明したのです。

 

さっそく、めぐみは鴨居先生の元を訪れ、碇川と会わせてほしいと頼み込んだのですが……。
 

これは、自分を押し殺して自分に取り憑かれてしまった女性の話です。

医師が口にした衝撃的な言葉

妻の私が闇堕ちした理由

 

妻の私が闇堕ちした理由

 

妻の私が闇堕ちした理由

 

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妻の私が闇堕ちした理由

 

めぐみの強い気持ちが届いたのか、鴨居先生は事件後、再び入院・隔離されている碇川との面会を許可してくれました。

 

しかし鴨居先生は言いました。

 

「彼と会うならいくつかのルールを守っていただきます」

 

そう言って4つのルールを話し出しました。

 

ルール1は、碇川との面会したときの会話は口外しないこと。

 

ルール2は、碇川に外の情報を教えないこと。

 

ルール3は、碇川と目を合わせないこと。

 

ルール4は、碇川の言うことを信じてはいけないこと。

 

さっそく、鴨居先生に案内してもらい碇川と面会しためぐみ。碇川に自分が自分でないような感覚がすることなどを話します。

 

それを聞いた碇川は「確かにそれは僕のときと似ていますね」「自分でないときの間隔が長くなってきたら気を付けた方がいいです」とめぐみに忠告。

 

鴨居先生曰く、碇川はもともとは凶暴な性格で、成人してからはずっと大人しい性格の人格に取り込まれていたそう。凶暴な性格は消えたと勘違いしていたが、今は元の凶暴な人格が主となっているはずだと考えているのだとか。

 

めぐみは碇川に母親から譲り受けたネックレスを付けたころからおかしなことが起こるようになったことも伝えたのでした。

 

◇ ◇ ◇


似たような症状で悩んでいる碇川さんと面会しためぐみさん。つらい思いをしているのは自分だけではない、そして何か解決策が見つかるのではないかと思えたのではないでしょうか。同じ境遇を経験した碇川さんだからこそ、自分の不安な状況を素直に打ち明けることができたのかもしれませんね。くれぐれも鴨居先生から伝えられた4つのルールは守りつつ、碇川さんとの会話を通してめぐみさんの不安な気持ちが軽くなっていくといいですね。


バラシ屋トシヤさんのマンガは、このほかにもブログやInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。

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    マンガ家・イラストレーターバラシ屋トシヤ

    懐かしい物を集めることが趣味なWeb漫画家。背中のゾクゾク感がクセになるホラー漫画と、シュールな笑いに引き込むギャグ漫画を展開中。

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