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「ごめん、ナプキン持ってる?」見た目も性格も真反対のクラスメイトに話しかけたら!?

これは、私が中学生のときのお話です。話してみたい子がクラスにいたのですが、性格もグループも違うので話しかけられずにいました。そんなとき急に生理がきてしまい、恐る恐る彼女にナプキンをもらえないか聞いてみることに……。

「ごめん、ナプキン持ってる?」見た目も性格も真反対のクラスメイトに話しかけたら!?

 

気になるクラスメイト

私が中学生のころ、同じクラスにある女の子がいました。その子と私は普段別のグループにいて、性格も正反対です。私は内気な性格で、教室ではいつもひとりで本を読んでいましたが、彼女は外交的な性格で常に友だちと一緒にいました。

 

中学校に入学して間もないころ、私は彼女と少しだけ話したことがあり、そのときから彼女の人柄の良さに好感を持っていました。しかし、同じ教室で過ごしていても、グループが違えば接点はほとんどありません。仲良くなりたいと思いながら、私は彼女と話すきっかけをつかめずにいたのです。

 

まさかのトラブルが

同じ教室で過ごしながらも話す機会がない毎日でしたが、ある日転機が。その日の私は、ナプキンを持たないまま登校してしまい、学校で突然生理がきてしまいました。仲の良い友だちに聞いてみたものの誰もナプキンを持っていなくて……。

 

途方に暮れているときにちょうど彼女が通りかかったので、勇気を出してナプキンを持っていないか聞いてみることに。

 

すると、彼女はナプキンを持ち歩いていたようで、ほとんど話したことがないにもかかわらず私に快く予備のナプキンを分けてくれたのでした。

 

生理がきっかけで話せるようになった

彼女のおかげで、その日はピンチを乗り切ることができました。後日、お礼にとクッキーを渡すと、彼女は喜んでくれました。そして、よくよく話してみると、彼女も私と話したいと思ってくれていたそうです。

 

それからは、教室でたまに話すようになりました。私と彼女は性格もグループも違っていましたが、程よい距離感の友だちとして卒業まで仲良く過ごしました。

 

卒業してからも、彼女とはSNSでたまに連絡を取っています。卒業後はお互いに違う道を進みましたが、不思議と気が合うところは今でも変わりません。

 

 

生理のトラブルがきっかけで、クラスメイトと仲良くなれた話でした。今では常にナプキンを持ち歩くようにしていますが、あのとき生理がこなかったら彼女と話すきっかけをずっと逃していたかもしれません。「災い転じて福となす」ではありませんが、あのとき勇気を出して話しかけてよかったと思います。

 

著者/柏あかり
イラスト/アゲちゃん
監修/助産師 松田玲子

 

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