隣に座る毒太や、告別式に参列する不倫相手のいとこ・毒太の会社の社長を見ると、不倫を忘れることなどできません。別れ花の儀式では顔面蒼白になって、動悸が止まりませんでした。
最期の別れのとき、瓜田チャリさんは涙を流し、お父さんに言えなかったことを心のなかで謝るのでした。
棺が閉まり、亡き父との最後の別れを惜しんでいると…
毒太が花屋の女と不倫したせいで、花がきらいになってしまった瓜田チャリさん。こんな気持ちで花を置いてごめん……そう思いながら棺に花を入れました。
毒太や社長夫妻が棺に花を入れる様子を見ると、お父さんへの感謝の気持ちに覆い被さるように、毒太たちへの黒い感情が溢れてきます。
棺が閉まり、泣いて悲しむ子どもたちに寄り添う瓜田チャリさん。「お兄ちゃん…!」と涙する叔母さんには、旦那さんが肩を抱いて寄り添っています。瓜田チャリさんの隣で背中をさすってくれる人は誰もいません。そのとき毒太は、何もせずひとり、ただ立っていたのでした。
親を亡くして悲しみに暮れる瓜田チャリさんや、大好きなおじいちゃんにもう会えないと泣く子どもたちと距離を置き、ただ見ているだけの毒太……。つらい思いをしている家族に寄り添わない、気づかわないことには共感できませんね……。