長男にメロメロな父を見た長女は…
わが家はステップファミリーで、長女は私の連れ子。長男の誕生時、長女は10歳でした。夫は、長男が生まれてすぐから長男にメロメロになり、長男のことを「かわいい」とよく言っていました。
長男が生後6カ月になったころ、長女と私が2人になったときに長女が「パパは、長男のことばっかり『かわいい』って言ってる……」と、しょんぼりした様子で私に話してくれたのです。
0歳と10歳のかわいがり方の違い?
私自身、夫が長男のことばかり「かわいい」と言うのが気になっていて、「長女の前で長男のことばかり『かわいい』って言わないで」と、夫に伝えていました。
夫は気を付けていたようですが、長女が察してしまうほどに、夫は長男に対して「かわいい」を連呼していたので、私はついに夫に「自分と血が繋がった子のほうがかわいいのはわかる。でも、それを表に出さないで」と伝えました。
夫は「本当にそんなつもりはなくて、0歳のかわいがり方と10歳のかわいがり方は違うっていうか……」と釈明。
「長女のことだってすごくかわいいと思っているけど、長女に直接伝えるのは照れるし……。俺のお小遣いで長女にゲームを買ったりしているから、それで伝わっているかと思ってた」とのことでした。
たしかに、夫は少ない自分のお小遣いを貯めて、誕生日以外にも長女にプレゼントを贈ることもありました。しかし長女が欲しているのは言葉での愛情表現だと感じた私は、夫に「きちんと言葉にして伝えてほしい」と話しました。
それからは、夫は照れながらも長女に「大好きだよ」「大事だよ」と言葉で伝えてくれるように。長女も私にこっそり「最近、パパから『大好き』って言われるの」と、うれしそうに話してくれたのでした。
著者:吉川 みきな/女性・主婦。14歳女の子と4歳男の子、0歳の年の差兄弟を育てている母。反抗期の娘とイヤイヤ期の息子の育児に日々奮闘中。上の子を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。
作画:うちここ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています