夫は私のいとこにホテル街で女性と歩いているところを目撃されたのですが、取引先の人とたまたま歩いていただけだと言って不倫を認めませんでした。そして反対に、私がいとこと組んで夫の不倫をでっち上げ、慰謝料を請求しようとしていると責め立てるのです。
新しい友だちができたと話したら…
夫は朝方帰ってきてすぐ出社するという生活を送るようになり、まったく家に寄りつかなくなりました。寂しく感じていたところ、少しうれしい出来事が。SNSを通して趣味のあう年下女性の友だちができたのです。家も近かったので、たまにランチをする仲に。
夫にもチラッとその話をしたところ、女性の名前や勤め先の話になると急に態度がおかしくなりました。せっかく気の合う友だちができたのに、怪しいから会うのをやめろと言うのです。連絡先も消去するように言われ、今日は早く帰って私のスマホをチェックするとまで言いだしました。
その数日後。
「離婚しよう」
夫は急に別れを切り出してきましたが、私は笑顔で拒否。
「無理w」
「お願いだ……もう許してくれ……」
ずっと不倫を疑われ続けていることが耐えられないと言いますが、最近は彼の不倫について何も言っていません。このままだと私にはめられる……など、変な勘違いをしているので、このまま離婚するのは嫌だと伝えました。
すると、今回ばかりは離婚を拒否したら出るところに出る！精神的苦痛で慰謝料を請求すると声を荒げます。私は何もしてないのですが……。せめてすこし考える時間がほしいと頼み、夫も承諾しました。
新しい友だちの真実
ある日、夫から怒りのメッセージが届きました。とうとう、友だちごっこ大作戦がバレてしまったのです。じつは、私の新しいお友だちとは夫の不倫相手。
私のいとこは自分の目撃証言を一蹴され、相当頭にきたようで……。だったらとことん調べて彼の尻尾を捕まえようじゃないのと、行動を起こしました。相手を探すところまではすんなりいったのですが、不倫の決定的証拠はつかめなかったようです。こうなったら懐に入る作戦しかないと、私に依頼してきました。それが友だちごっこ大作戦なのです。
私は素性を明かさず、自分も不倫中でつらいと話を合わせることで、どんどん彼女との関係を深めていきました。夫はなんと、妻とは別居中でもうすぐ別れるからと、すでに彼女にプロポーズ。ご両親にもあいさつを済ませ、新居まで決めているらしいのです。それだけでも驚きなのに、「彼が奥さんから慰謝料をとって別れるから、それで豪華な結婚式あげるの〜」 と彼女の口から聞いたときには、もう怒りを通り越して呆れてしまいました。
これまでの発言を一転した夫
開き直った夫は、慰謝料を支払うから別れてほしいと頼んできました。ですが、いま別れてはこれまで我慢してきた意味がありません。不倫相手は慰謝料を支払ってでも夫と結婚したいと思っているらしいので、このまま別れれば彼らが幸せになる……。
そんな私の思惑を知り、夫は「愛のない結婚生活はむなしいだけだろう」と言ってきましたが、今までそういう生活を続けてきたわけです。こうなったら、も妻としての立場を最大限利用しようと思いました。
事情を知った親や親戚は夫との離婚を勧めてきましたが、私は断固拒否。夫と不倫相手に慰謝料請求のみ行いました。そのうち夫と不倫相手は破局し、夫はようやく家に寄りつくように。それを確認して、私は夫に離婚届を差し出しましたーー。
◇ ◇ ◇
妻のほうは傷ついた結果の行動だと思いますが、夫もどこかで自分の言動を省み、妻の気持ちを考えてほしかったですね。自分勝手な行動は、ときに自分も不幸にすることを心に刻んでおきたいですね。
