体育祭と生理が被っちゃった
中学1年生のときの体育祭。中学校最初のイベントということで、私の気分はMAX!……かと思いきや、運悪く生理が被ってしまったことで気分はブルーに。このころは生理になると頻繁に経血漏れしていたので、経血がトレーニングパンツに染みてこないかずっと不安でした。
そして万が一、経血漏れした場合、すぐに交換ができるようにと念のため替えの下着を準備。そうして不安な気持ちを抱えながら、私は学校へ向かったのです。
トレパンにシミが…!
体育祭が始まって数時間。下着に冷たさを感じることがなく、生理痛もなかったので、私はすっかり生理なのを忘れてしまっていました。ところが友だちのあるひと言で、状況は一変。
「ねえ、うしろ! 漏れてるよ!」。
最初は友だちが何のことを言っているのかわからなかったのですが、一瞬考えたのち経血が付いているのだと気づきました。
下着に経血が付いてもいいように替えの下着は持っているものの、替えのトレパンはありません。体育祭なので制服も持ってきておらず、最後まで経血のシミが付いたトレパンで体育祭を過ごすことになってしまう……。
友だちのやさしさ
……と思いきや、そうはなりませんでした。ここで神のひと声がかかったのです。「私、もう1枚トレパンを持っているから使って!」。そう言ってくれたのは、仲がよかった友だちでした。「とりあえず下着だけ替えておいで」と言う友だちの言葉に心がジーンとなりながら私はトイレへ。
下着を交換し、更衣室では友だちから借りたトレパンにはき替えて、体育祭はシミ付きのトレパンで過ごさなくてもよくなりました。このとき「友だちが替えのトレパンを持っていなかったら」と思うと今でもゾッとしてしまいます。
経血漏れをしている相手にトレパンを貸すのは、かなり勇気がいると思います。のちに「なんで貸してくれたの?」と友だちに聞くと、その友だちも小学生のころ経血漏れをしてしまった経験があったとのこと。
それ以降、もしも周りに同じ経験をしている子がいたら手を差し伸べたいという思いで、卒業した兄妹のトレパンを持ち歩いていたそうです。きょうだいがいない私は替えのトレパンを持ち歩くのは難しいですが、この日をきっかけにより替えの下着や服を準備しておく大切さを知りました。
著者/沖田彩花
イラスト/赤身まぐろ
監修/助産師 松田玲子
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!
-
「暑いから脱ぐわ。持ってて」彼が突然上着を渡してきて…彼の行動の意図とは?
-
ずっと気になっていたトイレ奥の「謎の箱」。初めて開けてみると…衝撃の光景に呆然
-
「大丈夫…?」川で水遊びをしていた私⇒気がつくと下半身が大惨事になっていたワケ!