私はデジカメでわが子の成長記録を残しています。10年以上使い続けているデジカメは傷だらけ。そろそろ新調したいな。そう思っていたところ、私の誕生日に夫がデジカメをプレゼントしてくれました。9年ぶりの夫からのプレゼントに感激したエピソードをお伝えします。
今という瞬間を写真で残しておきたい
わが子と初めて対面したとき、デジカメを手に取り、パシャパシャ撮影をしました。今という瞬間は、二度と戻ってきません。毎日成長するわが子の記録を残していきたい……。合間を縫ってはデジカメのシャッターを切ったものです。
今日、撮影した写真を1カ月後に見たとき、こんなに小さかったんだと懐かしく思えます。時間が過ぎると忘れてしまう記憶や感情を思い起こさせてくれる写真が、私は大好きです。
スマホよりデジカメ派
私はどちらかと言うとスマホよりデジカメ派です。過去にスマホが故障して保存していた画像データが消えてしまった経験があるからです。もう10年以上使い続けているデジカメは傷だらけでボロボロでした。
新しいデジカメがほしいけれど、値段もそれなりにするため買えません。そんななか、私の誕生日がやってきました。誕生日だというのに夫は出かけてくると言って数時間帰ってきません。さみしい気持ちに浸っていると、何やら紙袋を提げて夫が帰ってきました。
9年ぶりの誕生日プレゼント
夫はぶっきらぼうに「コレ」と言って、私に紙袋を差し出しました。中身を開けると、私がほしかったデジカメが入っていたんです。夫から誕生日プレゼントをもらうのは実に9年ぶりでした。結婚をしてから一度ももらったことがありません。
私は目を丸くしておどろくばかり。記念日や誕生日を忘れるくらいの夫から、突然のプレゼント。うれしくてたまりませんでした。私がほしそうにしていたのが気になっていたようです。
私がほしいデジカメが品薄で、何店舗も回ってくれたようです。自分のためになにかをしてくれる気持ちは本当にうれしくて幸せです。記念日や誕生日にふだん面と向かって言えない感謝の気持ちや愛を伝えることも方法だと感じました。(TEXT:ママライター田中由惟)