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病院を出るとうずくまる女性を発見!話しかけると、突然女性の目から涙が溢れて… #妊活の苦悩 6/一日千秋

妊活の苦悩に関する作品、『一日千秋』の第6話。結婚7年目の34歳の翔子は、なかなか子どもを授かることができず、不妊治療をおこなっていました。経済的な理由と体の負担を考え、ステップアップ治療をしないと決めていたため、最後のチャンスと思い5回目の不妊治療を受けた翔子だったのですが、結局赤ちゃんを授かることはできませんでした。

「やっぱダメだったわ」と無理矢理笑顔を作って夫に報告した翔子でしたが、心の中では相当なショックを受けていました。

翌日出社をすると、妊娠中の後輩に「つわりがつらい」と話しかけられてしまった翔子。“今はあまり聞きたくない話題なんだけどな……”。そんな風に思いながらも、とっさに前向きな言葉を返すのですが、後輩は「妊娠したことない先輩に何がわかるんですか」と言ってきたのです。

 

さらに、「産みたくなんてなかったのに!」と吐き捨てるように言う後輩。その言葉を聞いた瞬間、翔子はこれまで我慢していた心の糸が切れてしまいました。「だったら私にその子ちょうだいよ!」強い口調でそう言うと、世の中には子どもが欲しくても授かれない人もいると反論。その後、翔子はその場を逃げるように立ち去ると、夫に遭遇しました。夫に泣きついた翔子は、「ただ子どもが欲しいと願ってるだけなのに、なんで私には叶わないの!?」と泣きながら訴えたのでした。

 

その翌日、会社を休んだ夫は祥子を誘って散歩へ行くことに。2人でコーヒーを飲みながら子どもについて話をしていると、夫は祥子と一緒にいられることが幸せだと伝えました。さらに、加えて「ゆっくり自分たちのペースでやっていこう」と提案。その言葉に翔子の心はフッと軽くなったのでした。

 

帰る途中、2人の後を追ってきた子猫の存在に気付いた翔子。「君のパパとママになってあげるね」と言ってやさしく抱きかかえると、家に連れて帰ったのでした。

 

不妊治療をいったん休むことを決意。すると…

妊活の苦悩 5

©森脇葵/ビーグリー

 

妊活の苦悩 5

©森脇葵/ビーグリー

 

 

妊活の苦悩 5

©森脇葵/ビーグリー

妊活の苦悩 5

©森脇葵/ビーグリー

 

 

妊活の苦悩 5

©森脇葵/ビーグリー

妊活の苦悩 5

©森脇葵/ビーグリー

 

 

妊活の苦悩 5

©森脇葵/ビーグリー

妊活の苦悩 5

©森脇葵/ビーグリー

 

 

妊活の苦悩 5

©森脇葵/ビーグリー

妊活の苦悩 6

©森脇葵/ビーグリー

 

 

妊活の苦悩 6

©森脇葵/ビーグリー

妊活の苦悩 6

©森脇葵/ビーグリー

 

 

妊活の苦悩 6

©森脇葵/ビーグリー

妊活の苦悩 6

©森脇葵/ビーグリー

 

 

©森脇葵/ビーグリー

 

不妊治療を始めて2年が経過していた翔子は、

毎月の期待と落胆に疲れてしまい、

一度治療を休むことを決意します。

 

その日、病院を受診すると、

医師から「一旦お休みということでいいんですか?」と確認され、

「はい」と答えた翔子。

 

「再開するときはいつでもいらしてくださいね」

 

「え……?」

 

医師が翔子の反応に疑問を示すと、翔子は

「もっといろいろ言われるかと思ったので」と答えました。

 

「お休みしたいとなればそれを尊重しますよ」

 

「失礼します」

 

そう言って病院を出た翔子は、

茂みの近くに座り込む女性を発見しました。

 

翔子が声を掛けると、女性の目からは涙が……。

 

「なんかすみません。お見苦しい所をお見せしちゃって」

 

「私もつい最近までそんな感じだったので、

なんかそのまま通り過ぎることができなくて……」

 

その言葉に反応した女性は、

自分のことを話し始めました。

 

(私と彼女の境遇は全然違うけど、

その気持ちは痛い程わかる)

 

翔子が内心そう思っていると、

「よし次また頑張るぞ!!」と気持ちを切り替える女性。

 

「こういう話ってなかなか人にできないから……」

 

「わかります。こっちが軽いノリで言っても

謝られちゃったりして、気まずくなっちゃうんですよね」

 

「あ、いけないもうこんな時間。

仕事抜けてきてるからこれで」

 

女性はそう言って立ち上がると、

翔子にペット用品の情報を教えてくれました。

 

「声かけてくれてありがとう。

またクリニックで見かけたら声かけてくださいね」

 

「あのっ、あ……その……もしよかったら

連絡先交換しませんか?」

 

“彼女ともっと話がしたい”。率直にそう思った翔子は、

女性と連絡先を交換したのでした。

 

 

突然泣き出した女性のバッグに基礎体温表が入っているのを見つけると、ほっとけなくなり、一緒にその場に座り込んだ翔子。不妊治療を受けていた身として治療のつらさを知っているからこその行動だったの思うのですが、女性にとって翔子のやさしさはとってもうれしかったのではないでしょうか。

 

監修/助産師 松田玲子

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    著者プロファイル

    マンガ家・イラストレーター森脇葵

    女性マンガを中心に活躍中のマンガ家。恋愛マンガを始め、ヒューマン作品や青年マンガなど、さまざまな作品を手掛けている。

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