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「夫が不妊の原因だと思いたくないけど…」心の中で思い悩む妻。夫に言い出すことができず… #妊活の苦悩 7/一日千秋

妊活の苦悩に関する作品、『一日千秋』の第7話。結婚7年目の34歳の翔子は、なかなか子どもを授かることができず、不妊治療をおこなっていました。経済的な理由と体の負担を考え、ステップアップ治療をしないと決めていたため、最後のチャンスと思い5回目の不妊治療を受けた翔子だったのですが、結局赤ちゃんを授かることはできませんでした。

「やっぱダメだったわ」と無理矢理笑顔を作って夫に報告した翔子でしたが、心の中では相当なショックを受けていました。

会社では妊娠を望まない後輩がつわりに苦しんでいて、翔子が慰めの言葉をかけると、言い合いに発展。「産みたくなんてなかったのに!」と吐き捨てる後輩に対して、「だったら私にその子ちょうだいよ!」と、強い口調で返した翔子。

 

その場を逃げるように立ち去った翔子は、夫に遭遇しました。心がズタズタになった翔子は「ただ子どもが欲しいと願ってるだけなのに、なんで私には叶わないの!?」と、泣きながら夫に訴えたのでした。

 

その翌日、会社を休んだ夫は祥子を散歩へ誘いました。2人でコーヒーを飲みながら、今後のことを話し合い、翔子の心は軽くなったのでした。そして、不妊治療は一旦休むこと決意。病院の先生に伝えると、あっさりと了承してくれました。

 

病院を出た翔子は、草陰で座り込む女性を発見します。翔子が話しかけると、女性の目から突然涙が……。女性は落ち着きを取り戻し、自らの不妊治療の体験を話し始めました。その話を聞いて、“もっと彼女と話をしてみたい”。そう思った翔子は連絡先を聞くことに。翔子は同じ悩みを持つ友だちができたことに、うれしさと心強さを感じていたのでした。

 

不妊の原因は夫かもしれないと思い始めて…

©森脇葵/ビーグリー

妊活の苦悩 6

©森脇葵/ビーグリー

 

 

妊活の苦悩 6

©森脇葵/ビーグリー

妊活の苦悩 6

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妊活の苦悩 6

©森脇葵/ビーグリー

妊活の苦悩 7

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妊活の苦悩 7

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妊活の苦悩 7

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妊活の苦悩 7

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妊活の苦悩 7

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妊活の苦悩 7

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妊活の苦悩 7

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妊活の苦悩 7

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妊活の苦悩 7

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妊活の苦悩 7

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妊活の苦悩 7

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妊活の苦悩 7

©森脇葵/ビーグリー

妊活の苦悩 7

©森脇葵/ビーグリー

 

 

妊活の苦悩 7

©森脇葵/ビーグリー

 

新しくできた友人・淡路さんに

教えてもらったホームセンターでネコ用の砂を買い、

帰宅した翔子は夫と一緒に夕食を済ませました。

 

ベッドに入ると、

男性不妊について検索をする翔子。

 

(裕ちゃんに原因があるとは思いたくないけど、

やっぱり検査してもらったほうがいいのかな……)

 

その翌日、翔子が仕事をしていると、

淡路さんから連絡がきて、2人で会うことになりました。

 

「でも人工授精5回もやったんだよね?

そのとき先生に何か言われなかったの?」

 

「実は2回ほど運動率が悪くて

ダメになったことがあって……」

 

「えっ、そうなの!?

それって旦那さんは知ってるの……?」

 

「ううん。でも最初の検査ではギリギリだったけど、

ストレスとか体調とかもあるけど、

正常範囲ですって言われてたし……。

私もなんか言いづらくて……」

 

翔子の話を聞いた淡路さんは、

「原因がわかったほうが心も軽くなるよ?」と返しました。

 

その言葉を聞いて、

夫を傷つけずに伝える方法を考え始めた翔子。

 

すると、淡路さんは自分の体験談を話し始めたのです。

 

「裕ちゃんもそうかなー……。

やっぱり男の人からしたら、抵抗があるんでしょうか」

 

「自分の精子に問題があるとは

思いたくないのかもしれないですね」

 

「どうやって説得したんですか?」

 

「プライドを傷つけないように、かつ理論的に、

感情的にならずかわいくお願いしてみる感じで

うちはやっと重い腰を上げてくれたけど……」

 

「うちはそのせいで未だに、

治療に協力してる俺が抜けなくて、

めんどくさいことになってますよ」

 

そう言うと、検査を受けるなら婦人かではなく、

泌尿器科のほうがいいとアドバイスをした淡路さん。

 

(私なんて2年も治療してきてるのに、

何も知らないもんな……)

 

淡路さんの話を聞いて、

翔子はふと我に返ってしまったのでした。

 

不妊治療について夫とちゃんと

話し合ったほうがいいと思いながらも、

なかなか言い出せずにいました。

 

“サラッとなんてムリだ……”

 

頭の中でそんなことを考えると、

猫に引っかかれてしまいます。

 

「大丈夫!?」

 

「あいたー油断した」

 

夫は祥子の引っかかれた傷口を見たあと、

その手をグッとひっぱりました。

 

「ごめんしたくなった。

そういうの抜きでしてもいいかな……?」

 

(今日はもういいや……)

 

(なるべく義務にはならないように

してきたつもりだったけど、

やっぱり違ったんだな)

 

終わったあと、2人で抱き合っていると、

「お願いがあるんだけど……」と切り出してきた夫。

 

「今度俺と一緒に病院に行ってくれる?」

 

「専門の病院で精液検査をしてもらいたいんだ」

 

祥子の目を見ながら

夫はハッキリとそう言ったのでした。

 

 

突然「精液検査を受けたい」と言ってきた夫ですが、夫自身も薄々自分に原因があるのではないかと思っていたのかもしれないですね。“不妊の自分は原因かもしれない”と疑いたくない気持ちもわかるのですが、一度この機会に検査を受けてハッキリとしたほうが、2人のためになるのではないかと思いました。

 

監修/助産師 松田玲子

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    著者プロファイル

    マンガ家・イラストレーター森脇葵

    女性マンガを中心に活躍中のマンガ家。恋愛マンガを始め、ヒューマン作品や青年マンガなど、さまざまな作品を手掛けている。

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      旦那さんいい人だなあ。ふたりにあかちゃんきてー
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      自分の体験談交え、色々教えてくれて凄く助かるね。旦那さんにお願いできますように。
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      旦那さん、さすがだなあ。絶対親になってほしいよ

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