会社でもうすぐ還暦を迎える部長がパパになる話を耳にした夫は、部長に詳しい話を聞くことに。すると、部長も不妊治療をおこなっていた事実が判明したのです。夫は自分も不妊治療をおこなっていることを打ち明けると、部長は不妊の原因は男性にもあること、さらに精液検査を受ける重要性などを丁寧に教えてくれたのでした。
部長との会話で不妊治療に対する意識が変わり始めた夫。その夜、夫は男性不妊の原因について調べ始めると、自宅でできる精液検査のキットを購入します。キットが届きさっそく検査をおこなった夫でしたが、結果はなんと基準値を下回るものだったのです。
検査結果に落胆する夫。なかなか気持ちを切り替えることができず…
©森脇葵/ビーグリー
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岩盤浴から帰って来た妻の存在に気付いていながらも、
精液検査の数字が基準値より
下回ってしまったことに落胆した夫は、寝たふりをしていました。
(あれはあくまで簡易キットの結果であって、
まだそうと決まったわけじゃ……)
翌日、夫は会社で考え込んでいると、
ため息をつくところを上司に見られてしまいました。
「すごいため息だねー。どうした?
何か息詰まった?」
「プログラムの修正とかならまた手伝うよ」
「ありがとうございます」
(プログラムの構成で遺伝子も
操作や修正ができたらいいのにな)
夫がそんなことを考えていると、
上司が話しかけてきました。
「片桐くん、検査に行くならひとりで行かないで、
奥さんも一緒に誘いなさいね。
それだけで奥さんの気持ちもラクになるよ」
「ごめんね。食堂で聞こえちゃって。
なんか昔の自分たちを見てるような気分になっちゃって」
そう言うと、「自分の気持ちを語っていかなくちゃダメよ」と、
アドバイスをしたのでした。
(もしも俺に原因があったら、
翔子はどんな顔をするだろう……?)
その日の夜、帰宅すると妻を誘った夫。
行為を終えると、
「一緒に病院に行ってほしい」と伝えたのでした。
翌日、夫婦で泌尿器科を受診しました。
「先生からお話があるのでどうぞー」
「翔子、一緒に来て
先生からの説明を聞いてくれる?」
2人が部屋に入ると、先生が話し始めました。
「精液検査と触診の結果、
精索静脈瘤による乏精子症だと思われます」
「今の状態での自然妊娠は難しいでしょう」
厳しい現実を告げられたのでした。
「どんな結果でも受け入れる」と、覚悟を持って病院を受診した夫。しかし、医師から告げられた診断結果は、非常に残念なものでした。なかなか厳しい現実を受け入れるのはつらいと思うのですが、不妊の原因を知ることでこれからどうしていけばいいのか、しっかり向き合うことができると思います。2人で支え合って乗り越えていってほしいですね。
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監修/助産師 松田玲子