広い家に引っ越し
あるとき、広い家に引っ越した私たち夫婦。引っ越してすぐのころは、夫婦で「物を増やしたくないから、無駄なものは買わずにシンプルな暮らしをしよう」と話していました。
しかしスペースに余裕ができると、買い物に行ったときに、店で安くなっているトイレットペーパーや洗剤などをついつい買ってしまって……。気がつけば、あれだけ持て余していたスペースはあっという間に埋まってしまいました。
夫婦喧嘩に発展!?
引っ越す前、それほど広くなかった家のときは自分たちなりに収納用の棚を作ったり、デッドスペースを活用するために突っ張り棒を買ったりと、余った空間を有効活用できるように工夫をしていました。しかし広くなると工夫をする必要がなくなり、モノを平置きするようになってしまって……。
几帳面な夫からは、「掃除がしにくくなるから平置きはしないで」とさんざん言われていましたが、私の中では「今、収納棚を作るのは面倒くさいな」という思いがありました。
物を買っては片づけない私に対して、夫は次第にイライラしていったようで、ついには夫婦喧嘩に発展してしまったのです!
夫が声をかけてくれて
私も反論してしまい、言い合いはヒートアップ。話は平行線の状態に。
私に言ってもらちがあかないと思ったのか、夫は怒りながら100円ショップへ行くと言い出しました。そして、プラスティックの収納ケースや突っ張り棒、結束バンドなどを買ってきて黙々と収納棚を作り始めました。その間の私は、夫への申し訳ない気持ちと喧嘩中のイライラという複雑な感情で、なんとも気まずい時間で……。
しかし収納棚を作り終わった夫は、喧嘩なんてなかったかのような満面の笑みで、私に収納棚の完成を報告してから「一緒に片づけよう」と声をかけてくれたのです。
片づけが終わったら、夫は悪い雰囲気を引きずらないように明るく振る舞ってくれました。「夫が片づけてくれるだろう、私が不機嫌になったら夫が折れてくれるだろう」と、私は夫のやさしさに甘えてしまいました。喧嘩が起こるたびに子どものような言動をしてしまう自分を反省しています。
夫のやさしさは当たり前じゃないと肝に銘じて、これから過ごしていきたいです。
著者/しいの 恵
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