家を出て泣きながら道端に座り込んだ私を呼ぶ声。
その声の正体とは……?
幸せなはずなのに…
暗闇の中りささんに声をかけたのは、高校時代の同級生・ゆうたでした。
ゆうたは数時間前、街で出会ったりささんの具合が悪そうだったこと気になり、りささんの住むアパートまで様子を見に来ていたところだったのです。
りささんが泣いている理由は聞かず、何かを察して「かわい子ちゃんが座ってた!」とおどけながら話すゆうたの姿に、りささんは居心地の良さを感じます。
ゆうたと2人、改めて家へ帰ろうとするも、ドアの向こうから母が自分をまったく心配しておらず、むしろけなしている言葉が聞こえ、りささんはハッとします。
そんな姿を見たゆうたは、りささんを自分の家へ誘ったのでした。
このできごとをきっかけに、母をきらいにならないためにもと、母と別れてひとり暮らしを始めたりささん。
しばらくすると謎の体調不良もよくなり、ゆうたと結婚を前提に交際を始めるなど、りささんは人生の再スタートを切ったのでした。
このタイミングでゆうたとりささんが再会したのは運命だったのではと思ってしまうほど、ゆうたの存在に皆さんもホッとしたことでしょう。
ようやく自分の幸せへと歩き始めることができたりささん。
2人のこの先に幸あれと願うばかりですね。