ほぼ正確だった私の生理周期
私の生理は毎月ほぼ決まった周期できていました。生理日管理アプリをずっと使用しており、だいたい予測された日の前後2日以内にはくるので、「急な生理で困る」ということはほとんどなかったのです。
友人の中には「生理が不規則で月に2回きたり、こなかったりするから困っている」と話す人もいましたが、私には当てはまらずどこか他人事として聞いていて……。そういった油断が、今回の事件につながったのだと思います。
慣れない土地でのまさかの…
20歳を過ぎ、大学生になったある夏、私は1週間ほどの短期留学に参加しました。生理管理アプリによると、その期間中に生理がくる予定はなく、私は生理用品をひとつも持たずに出国。
留学先では、もちろん日本語は通じず、生活環境も違って戸惑うことも多くありました。ですが、海外の人たちと語学の授業を受けたりコミュニケーションをとったりする時間は、とても刺激的。毎日を楽しく過ごしていました。
事件が起きたのは短期留学5日目の夜のことです。その日は夜に同じクラスのみんなで食事に行くことに。私は異国でのおいしいお酒にテンションがあがってしまい、気づけばほろ酔い状態に。そして、ちょうどそのときに生理がきたような嫌な感じがあって……。
しかし正直、酔いがあり「もしかして生理かも」なんて、このときは気が回りませんでした。その後、場がお開きになり、帰宅しようとなったときに……。
友人に救われた帰り道
この短期留学で友だちとなった現地の友人に「カーディガンを腰に巻いたほうがいいよ」と言われたのです。さりげなく言ってくれて、そのときに「やっぱりあの感覚は生理だったのかも」とハッとしてしまいました。そして触ってみるとボトムスのおしりの部分が経血で汚れているではありませんか。
嫌な感触はありましたが、まさか生理がくるとは思っていなかったので、私はかなり動揺してしまいました。その友人に生理用品を日本から持ってきていないことを相談すると、彼女は持ち歩いていたようでいくつか渡してくれて、なんとスーパーへ一緒に買い物も行ってくれたのです。
「私もそういう経験があるし、大丈夫だよ」と声をかけてくれて、とてもありがたかったです。
この経験から、環境の変化やストレスなどが生理周期に影響を及ぼすこともあるのだと知った私。同時に、生理に関する不安や恥ずかしい経験は世界共通なんだとも感じました。そして、あのときの友人のやさしさにとても助けられ、今でも感謝しています。
このときをきっかけに、予定日ではなくても、ポーチに生理用品を入れておくことを習慣づけるように。自分のためだけではなく、同じように友人が困っていたら渡してあげたいと思います。
著者/木村馨
作画/ちゃこ
監修/助産師 松田玲子
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!