私には、私より結婚が早かった、なかのいい友人がいます。友人は結婚してから約4年間ずっと不妊治療を行っていました。そんななか、私も結婚をして妊娠。なかのいい友人だからこそ、きちんと妊娠の報告をしたいのですが、やはり言いづらいのが本音です。そんな私が友人にいつ妊娠報告をしたのかなど、自身の体験談をお伝えします。
友人から教わった妊娠することの難しさ
私より4年結婚が早かった友人は、なかなか妊娠できないことを私に打ち明けてくれました。そのとき私は結婚していなかったので、「妊娠」という現実味が感じられなかったのが正直なところ。友人の悩みを聞いてあげることしかできませんでした。
日々のホルモン注射や通院、体質改善などに励む友人の姿を見ていると、胸がズキズキと痛みました。妊娠するのが当たり前ではないことを友人から教わりました。
友人より先に妊娠。報告を迷う
友人が不妊治療を始めて4年後、ようやく私も結婚しました。互いに妊娠を望む立場になり、私も他人ごとではありません。妊活を開始してから1年が経過しても妊娠できず、もしかして私も不妊症かもしれない。不安になって産院を受診したこともありました。
タイミング指導を受けながら2年が経過しようとしたときに妊娠が判明。うれしい反面、大変な思いをしながら不妊治療に励む友人を思うと、妊娠報告をどうするか悩みました。
友人に気を遣わせないようにするには
友人にいち早く報告すべきか悩みました。報告が遅れ、まわりの人から伝わる方がショックなのでは?と考えることも。大切な友人だからこそ、変な気を遣わせたくありません。そこで妊娠3カ月に入ったころ、電話で報告をしました。
友人は直接電話で報告してくれたことがうれしかったようです。私が報告しづらいと思っている気持ちが友人にとって気を遣わせることになります。互いに感じる気持ちをあえて言葉に出さず、会話できたことに友人の愛を感じました。
もし、私が友人の立場なら、どんな気持ちになるのか考えました。どんなになかのいい友人でも、自分と比べてしまい、落ち込む部分はあると思います。そういった態度を私に一切見せず不妊治療に励む友人は、私の誇りであり親友です。(TEXT:ママライター田中由惟)