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「海鮮が食べられない」と言った私に義母が用意したのは海鮮尽くしの食事…私が喜んで食べたワケとは?

新婚の私に、嫁としてやってきた初めての試練のお話です。結婚して初めてのお正月。夫の実家では、お正月に遠方の親戚一同が集まって過ごすのが恒例行事だそう。夫の家族や親戚と仲良くしたいと思っていた私は、義実家に帰省し、正月を過ごすことにしました。

そうして迎えたお正月。義母はニコニコしながら私たちを出迎えてくれたのですが、到着早々「早速わが家のお正月について説明しましょうね」と言われーー。

義実家で過ごすお正月

断る勇気もなく義母の後をついていった私。そこでは、すでに義父と同居している義兄夫婦が仏壇を掃除している最中でした。勝手がわからない私は、なるべく邪魔にならないようなお手伝いをすることに……。


その間、義母からはご先祖様やお正月のしきたりについてあれこれ説明されて、正直、とても疲れてしまいました。

 

無事に準備ができたところで、次は夕飯の支度です。義母は私に苦手な食材はないか? と尋ねました。

 

「実は海鮮があまり食べられなくて……」と私が話し始めると、最後まで話を聞かず、義母は「あら! あらあらあらあらぁ~! そうなの?!」と言ってその場を去りました。

 

なんだか誤解を招いているような気がするのですが、疲れていたのでそのままうたた寝をしてしまいました。

 

食卓に並ぶのは…

そして夕食の時間。テーブルの上にはたくさんの料理が並んでいますが、そのほとんどが海鮮料理! 呆然とする私を見た義母は、心なしか楽しそうに見えました。

 

「これが俗にいう嫁いびり!?」そんなことが頭をよぎりましたが、私は「どれもこれもおいしそう!! いただきまーす!」と、目の前に並ぶお料理を次々と食べていきました。

 

私がお料理をどんどん食べているのを、唖然と見ていたのは義母です。私はニヤリと笑って話を続けました。

 

「お義母さん、さっき私に苦手なものは何? って聞きましたよね? 私、海鮮系があまり食べられないって答えたはずですが、ここにあるお料理は海鮮ばかりです。どうしてですか?」

 

「海鮮があまり食べられない」その意味は?

苦手だと言ったはずの海鮮をバクバク食べる嫁を見て、呆気に取られている義母。私の問いにも答えることができません。私は種明かしをすることにしました。

 

「お義母さん、私の話の途中でキッチンにいっちゃいましたよね? 私が『海鮮があまり食べられない』って言ったのは、普段山間部に住んでいて海鮮系が高価で食べられない、っていう意味です。大好物ですよ!」

 

「母さん、人の話を最後まで聞かないから! 一本取られたな! 嫁いびりなんてもうやめにしろ」と言ったのは義父。義母の意地悪に困っていた兄嫁は、いい気味! と言わんばかりに笑っていました。

 

嫁の勝利!

海が近い夫の実家。海鮮はどれも絶品でした。普段なかなか食べられない海鮮をたらふく食べて大満足です!

 

義母とのひと幕を見ていた親族からは「おもしろい嫁だ」と一目置かれ、親族との宴会も大満喫した私。帰るころには義母はすっかりおとなしくなっていたのでした。来年のお正月も楽しみです。

 

 

自分がやられて嫌なことは人にはしない……、当たり前のことですが、意外とできていない人が多いのかもしれません。誰に対しても、常に誠実に接するように心がけたいですね。

 

 

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