義両親が家に遊びにきて
結婚して間もないころのこと。新婚生活も落ち着いてきたので、一度わが家に義両親を招待することに。
当日、朝から夫と2人で部屋中を掃除し準備を終えると、うれしそうな顔をした義両親がやってきました。「今日はありがとう。お邪魔します」と、義母がニコニコしながらあいさつをしてくれましたが、私の目は義母が両手に提げているパンパンに中身の入った紙袋に釘づけに……。
紙袋の中は?
リビングに入るやいなや、義母は「はい! コレお土産~!」と持っていた紙袋を渡してくれました。「一体何が入っているのだろう」と思いつつ中身を見てみると、大量の煎餅や海苔、和菓子などが。
どれもおいしそうなものばかりで大変ありがたかったのですが、とにかく量が多いのです。煎餅だけで10袋以上も! 「こんなにいっぱい……賞味期限以内に食べきれるかな」と私が不安に思っている中、義母は「まだ若いしこれくらいすぐになくなっちゃうわね」と笑顔で言ってきたのでした。
人を喜ばせるのが好きな義母なので、私たちを喜ばせようと大量に渡してくれたのですが「さすがに食べきれないね」と夫と話し、お互いの職場の人に配ることにしました。
その後も義母からの大量のお土産が続き、職場で配り続けるのも心苦しくなったため、思いきってもう少し量を減らしてもらえないか義母に頼んでみることに。すると、義母はとても驚いていましたが、やさしい人なので怒ることもなく、その次からはお土産の量を調整してくれるようになりました。
最初は、せっかく義母が持ってきてくれたのだからと遠慮して何も言えなかった私。けれど、さすがにお土産の量が多すぎたので、量を減らせないか義母に相談したところ無事に解決したのでよかったです。今では夫と2人で食べきれる量のお土産になったので、義両親が遊びにくるのも楽しみになりました。
著者/新山朱里
イラスト/マメ美
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