数年ぶりに帰ってきた息子「知らない人がいるんだけど」→実母から伝えられた衝撃の事実に絶句

息子は普通の会社員で、嫁は専業主婦をしています。夫婦で散財生活をしているためか、毎月何度もお金を送ってほしいと頼んできていました。

 

以前お金の無心をしてきた息子から、再び連絡が来たときのこと。悪い予感がしつつ話を聞いてみると、やはりまたお金のことでした。前回で最後だと伝えたにもかかわらず、息子は「どうしても足りない」と言いました。

私は「それなら実家に戻ってくればいい」と提案しますが、「何もない田舎には帰りたくない」だの、「嫁が同居を嫌がっている」だの理由を並べて断る息子。息子が結婚してもう3年。その間、嫁はずっと専業主婦をしているので、本当にお金が足りないなら嫁が働くほうがいいと伝えますが、息子は結婚するときに「嫁は何もしないでいい」と言っている手前、強くは言えないようでした。

 

どうしてそんなに息子が私を頼ってくるのかというと、どうやらまだ夫の遺産が残っていると思っているよう……。そんなことを言っても、夫が亡くなったのは息子が小学生のとき。遺産はそのあとにかかった学費などで、すっかり使ってしまっていました。

私が息子にそう説明しても、今回で最後だから頼むと言って聞く様子はありませんでした。今まで何回もその言葉に騙されてきたので、もうその手には乗りません。私がキッパリと断ると、息子は「本当に頼りにならないよな」と言って話を終えました。

 

息子の無心を断ったあと、今度は嫁から連絡が。「嫁いびりはやめてください」と言われてしまい、ビックリ。慌てて息子に確認をとると、お金がないなら嫁が働くほうがいいという言葉が、息子によってだいぶ解釈が変わって伝わっていたようでした。

私は嫁を責めたつもりではないので「そこはしっかり伝えておいてほしい」と息子には言っておきましたが、真面目に取り合ってくれず、さらに息子は「嫁のご両親にももう頼れない」とまで言い始めました。なんと私への無心だけではなく、あちらのご両親にも同じことをしていたよう。私は本当に情けない思いでいっぱいに……。

いったい何が原因でそんなにお金がないのか、私が家計を見て相談に乗ったほうがいいと考え、まずは一度実家に帰ってくるように息子に話しました。とりあえず嫁と相談してみるということでしたが……。

 

数カ月後。
私のもとにカード会社から高額な請求が届きました。一体何事かと思って利用明細を見てみると、いろいろなブランド品や旅行のホテル代などに使われていました。
さらに、自宅に置いてあった現金10万円も無くなっていたのです。すべて息子夫婦が帰ってきたあとの出来事なので、息子を問い詰めると「自分たちがやったことだ」と勝手に私のクレジットカードを使っていたことを認めました。息子は「使った分はいつか返す」と言っていましたが、私が「今すぐ返すかここで縁を切って手切れ金とするか」を選ぶように告げると、「1人息子なのに縁を切っても大丈夫なのか」と上から目線で聞いてくる始末。

 

私からすれば、老後の蓄えをむしり取られるくらいなら、息子はいないと思ったほうがまし。むしろ、本当の息子より最近近所に引っ越してきた移住者の男の子のほうが、よっぽど私のことを大切にしてくれるくらいでした。私が入院したときにも、まったく見舞いにもこない息子に変わって、お世話を買ってでてくれたことを話すと、息子は「もう二度と関わることはない」と言ってきて、それから私は息子とは距離を置くようになりました。

 

それから数年が経ち……。
縁を切ったはずの息子から突然連絡が。

 

「母さん？！ 実家に知らない奴らがいるんだけど……」
「知らない人？ あれは私の息子夫婦よ？」

「は……？ 息子夫婦は俺たちだろ？！」

 

もう二度と関わることはないと言ったはずなのに、今さらなんの用なのか。
実家に住んでいる夫婦はいったい誰かと聞いてきた元・息子に、今家に住んでいるのは、私が入院していたときによくしてくれた、移住者の子とその奥さんだと教えてあげました。そして、歳を取って田舎暮らしが不便になったため、私が家を譲ったこともついでに伝えたところ、元・息子は激怒。「実家をもらえると思っていた」と。

 

実は数カ月前、私のもとに「あなたの息子さんに借金がある」という電話がかかってきました。私は元・息子がまともではないところから、お金を借りているということはすぐに分かりました。きっと、その支払いに困って実家を訪ねてきたのでしょう……。結局、何年経っても元・息子は何一つ変わっていませんでした。嫁の実家にも相当迷惑をかけているようで、今では近寄っただけで警察を呼ばれることになっているんだとか。
もう、自業自得としか言いようがありません。

 

私はすでにひとりで生きていけるように準備を進めていて、住まいも高齢者向けのアパートに変え、何不自由なく過ごしています。いざというときは、今の息子夫婦に頼れることになっているので、何も心配いりません。というわけで、元・息子の連絡先はブロックして、本当に二度と関われないようにしました。これからは残された人生を、自分が幸せになれるよう楽しんでいこうと思います。

 

◇ ◇ ◇

 

一人息子だから、最後は母がなんとかしてくれる……、そんな甘い思いが息子にはあったのかもしれませんね。ただ母も一人の人間。感謝をせず、母のお金だけを目当てで来る子どもには正直愛想をつかしてしまいますよね。息子には今回のことで、自分のしてきたことの愚かさを実感し、反省してほしいですね。