「お母さんのほうで何か聞いてないですか?」と尋ねられたユリでしたが、一切何も聞かされておらず……。先生に「すみません」と謝ると、実家に電話をかけました。すると、すぐに電話に出たお母さん。電話の後ろでは子どもの声が聞こえていたのですが、ユリが娘のことを尋ねると、「ここにはいない」と言ってきたのです。
ユリが問い詰めると、「子どもの声はサクラちゃんじゃない」と返すお母さん。その言葉に"もしかしたら誘拐されたのかもしれない"と、ユリは最悪の事態を想定し始めると、パニックになってしまいました。
しかし、「あんたが迷ってる間にサクラちゃんに何かあったらどうるんの!」というお母さんの言葉にハッとすると、急いで園に電話をかけたユリ。園に事情を伝えると、電話に出た男性は「すぐ担任に代わります!」と言って電話を繋いでくれて……?
「どうか幼稚園にいて!」 ママの願いは果たして…
「お電話代わりました。担任の花丸です。
サクラちゃんですけど、
おばあちゃんがお迎えにきましたよ?」
その言葉に青ざめるユリ。
(違う、その人はおばあちゃんじゃない。
だって母のところにサクラはいなかったもの)
そして、その事実を先生に伝えると、
先生は「えっ、そんなはずは……」と言って
メモを確認し始めました。
「あれ……?今日来たのって、
お父さんのほうのおばあちゃんですか?」
先生は表情を曇らせながら、そう言ったのでした。
ひとまず、サクラちゃんの無事は確定してよかったのですが、まさか夫のほうのおばあちゃんがお迎えに来たとは驚きでした。ただ、おばあちゃんがお迎えに行くことが決まっていたのなら、事前にユリに伝えておくべきでしたよね。今後また同じことがあっては困るので、帰ったら夫に強く言っておいたほうが良さそうです。
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