あっという間の出産
予兆もないまま予定日当日の夜中に破水。急いで病院に向かいましたが陣痛は来ず、陣痛促進剤を打ち始めて本格的な陣痛へ。
内診ではまだ時間がかかると言われましたが、早めに夫に連絡して分娩室に来てもらった30分後、助産師さんが確認すると、子宮口が全開大で生まれそうな状態に! 急いでお産の準備をして先生が分娩室に到着する前に出産。夫到着して1時間以内のあっという間の出産でした。
出産から2時間後、いざ初トイレへ
出産を終えて2時間。夫が自宅へ帰った直後、出産後初めてのトイレへ。初めてのトイレは痛いのかな?と不安に思いつつ用をたし、痛くなかったと安心してトイレットペーパーを取ろうとした瞬間、目の前が真っ暗になり、そのままトイレで気絶した私。
次に目を開けたとき、助産師さんが大声で私の名前を呼んでいました。トイレの外まで付き添っていた助産師さんが、大きな物音に気付き、トイレに駆けつけて助けてくれました。ただトイレには目を疑うような光景が……。
トイレが血だらけ事件
意識を取り戻した私が起き上がると、髪の束が落ち、床は血だらけ。気を失った私はトイレの床の角に頭をぶつけて、頭から流血していたのです。もし近くに助産師さんがいなくてひとりで倒れていたら死んでいたかも!? タオルで頭を押さえながら這ってベッドまで戻り、すぐに先生が駆けつけ、頭を縫ってくれました。
まさか1日に2回縫われるとは……。結局頭を5針縫い、先生に「頭を縫ったのは初めてだよ」と言われました。気を失った原因はわからず、緊張の糸が一気に解けたんだと思います。
まさか出産後のトイレで気を失うとは思いもせず、出産が超安産だっただけに頭の流血事件のほうが衝撃的で、出産の感動が薄れるという珍事件でした。今では笑い話ですが、次の出産時も初めてのトイレのときはそばに誰かいてもらおうと思います。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師 松田玲子
イラスト/森田家
著者:香椎 りいな
2021年生まれの女の子の母。現在第2子妊娠中。自営業でいろいろな事業をしつつ、育児経験を執筆している。