怖かった父親がやさしい“じいじ”になったワケ
すぐ近くに住む義両親には、おいしい食事をごちそうしてもらったり、6歳と3歳の息子と遊んでもらったりと、良くしてもらっています。義父は定年後も仕事を続け、ボランティア活動や趣味にも熱心。孫たちや私にもやさしく接してくれます。しかし夫や義母、義兄によると「昔は怖かった!」とのこと。現在の温和な義父のことを「人が変わったみたい」と、口をそろえて言うほどです。そのため「いつか昔のように怒るのではないか」と夫はハラハラしている様子。
孫たちにやさしい義父ですが、単に甘いだけではありません。お椀に片手を添えない長男には「手を添えたらかっこいいよ!」と言い、靴下をはきたがらないときは「じいじがはいちゃおうかな~」と楽しく、じょうずに諭すのです。
まるで人格が変わったかのようだと夫は言いますが、私はもともと温厚な方だったのではないかと思っています。夫が子どもだった当時は、子どもたちとの関わり方がわからない、仕事のストレスなどが理由で「怖い父親」になってしまったのではないかと。また、定年していることもあり心の余裕ができたこと、子育てに対する何か後悔のような気持ちがあることも、孫にやさしく接している理由かもしれません。子どもたちには、義父との関わりの中でいろいろなことを教わってほしいと思います。
著者:内野みお/30代女性・主婦。6歳と3歳のやんちゃ兄弟に翻弄されながら育児に奮闘するママ。子どもに隠れてこっそりスイーツを食べるのが至福の時間。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています