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「まさか!」究極の密室で絶体絶命!?恥ずかしさで声をあげられなくて…

高校2年生のとき、語学研修のためイギリスにホームステイをしに行くことになった私。現地での滞在期間は2週間で、生理周期を考えるとちょうど滞在中に生理がきそうだったので、ナプキンを準備していったのですが……。

「まさか!」究極の密室で絶体絶命!?恥ずかしさで声をあげられなくて…

 

「まさか!」究極の密室で絶体絶命!?恥ずかしさで声をあげられなくて…

 

初めてのフライトで大ピンチ!

当時の私は海外旅行をしたことがなく、飛行機に乗った経験もありませんでした。どれを手荷物で持ち込めばよくて、何をスーツケースに入れて預ければよいかもわからず、出発前の荷造りは母親に任せっぱなしにしていたのです。

生理周期はアプリで毎月記録していて、次の生理は出発してから1週間後に始まりそうだと判明。そのことを母親に伝えて生理用ナプキンを用意してもらい、万全の体制で飛行機に乗りました。

 

羽田空港からイギリスのヒースロー空港までは14時間ほどかかります。初めての飛行機にワクワクしながら機内での時間を過ごしていたのですが、2時間ほど経ったところで、下半身にドロっとした、嫌な感触を覚えました。

トイレに駆け込んで確認してみると……なんと予定よりも早く生理が始まっていたのです! まだ始まらないはずなのになぜ?と焦りましたが、とにかくなんとかしなければと、慌てて手荷物を確認します。けれど、生理用品はすべてスーツケースの中に入れてもらったことを思い出し、私は困り果ててしまいました。

 

誰にも頼れない状況で…

誰かに助けを求めたかったのですが、引率の教員は全員男性で、恥ずかしくて相談できません。添乗員も外国の方ばかりで「生理用ナプキンが欲しい」と英語で伝えられず、万事休す。

一緒に研修に行ったメンバーの中に仲が良い子がおらず、いきなり「ナプキンを貸して」とも言えません。誰にも相談できないまま、とりあえずトイレットペーパーをナプキン代わりにして残りの12時間を過ごしました。

現地の空港に到着後、真っ先に預けたスーツケースからナプキンを取り出し、トイレに駆け込んだことは言うまでもありません。

 

 

今になって思えば恥ずかしがっている場合ではなかったのですが、当時の私はパニックになっていました。なんとなく「生理は隠すべきもの」という風潮だったことも影響していたと思います。この一件で、環境が変わると生理周期が乱れる可能性もあると学び、旅行や試験など普段と違う環境に置かれるときは、必ず生理用ナプキンを持ち歩くようになりました。

 

著者/匿名
作画/モリナガアメ
監修/助産師 松田玲子

 

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    著者プロファイル

    マンガ家・イラストレーターモリナガアメ

    動物とゆめかわが好きな漫画家。自身の場面緘黙症の経験を綴ったコミックエッセイ「かんもくって何なの!?」「話せない私研究」発売中。グッズ制作やデグーの漫画を描いたりもしています。

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