生理時特有の腹痛
初潮がきてから3週間ほどたったある日、私は学校の合唱練習に参加していました。練習が始まってしばらくたったとき、下腹部にある違和感を覚えました。それは、初潮のときに感じたようなおなかの痛み。とうとう立っていられなくなってしまい、床にしゃがみこんでしまいました。
救世主の黒いズボン
私の異変に気がついた担任の先生が、保健室に連れて行ってくれました。保健室に着いたころには、おしりに生温かい感覚があり、私は生理がきたと確信しました。
トイレに行ってみると、初潮のときとは比べものにならない量の経血が……。下着だけでなく、ズボンにも染みていましたが、黒いズボンをはいていたため周囲の友だちには気づかれていなかったと思います。保健室でナプキンをもらい、替えのズボンを貸してもらいました。
1日限りの生理
その日は保健室で休み、友だちと一緒に下校しました。母に生理がきたことを報告して、ナプキンを交換するためにトイレへ。ところが、ナプキンを着けてから2時間以上は経過しているというのに、経血が付着していません。
次の日も経血はなく、再び生理が始まったわけではなさそうでした。母から「生理が始まってすぐだから、周期や体が不安定なのかもね」と言われ、「生理周期が定まるまでは何が起こるかわからないんだな」と感じた出来事です。
生理周期が定まるまでは、何かあってもおかしくないということを学んだ出来事でした。生理予定日が近くなったら、何があってもいいように黒っぽい服を着るようにしています。
著者/石井 せつ子
イラスト/まっふ
監修/助産師 松田玲子
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