産後初めての生理で問題発生!
産後の生理が再開したのは、子どもが1歳のときに断乳し、それから1年がたったある土曜日の朝です。いつもとおり家事を終わらせてトイレに行くと、下着が不自然なほど真っ赤に! 私は突然の生理再開に驚きましたが、そのときは「やっと来たか」と思う程度でした。
一般的に、産後の生理は授乳をやめてから6週間前後に再開することが多いそうです。私の場合は、もともと生理不順で不妊治療をしていたこともあり、再開のタイミングが遅いことに違和感はありませんでした。産後1カ月の検診でも子宮に問題はなかったため、出血量が多いのも、「生理再開までの期間が長かったからだろう」と勝手に思い込んでいたのです。
しかし、その後もナプキンを交換した瞬間から経血が漏れる感覚があり、確認すると今まで見たことないような量の出血が……。夜用ナプキンですら、1時間もたつと端から端まで汚れてしまい、さすがに「おかしいな?」と感じ始めます。一方で、いつもはあるはずの腹痛や腰痛といった生理痛はなかったため、様子を見ることにしました。
2日目はさらに悪化、貧血症状まで表れて…
翌朝、起床するとシーツにまで大量の経血が付着する事態に。こうなることを予想して夜用ナプキンを2枚重ねにして対策していましたが、それでも防ぐことはできませんでした。その後も出血量が落ち着く気配はなく、椅子に座るのもためらってしまうほど。立ちっぱなしで過ごしながら、1時間おきにトイレへ行くような状況でした。
そして、徐々に頭がフワフワ、クラクラとして、視界が白っぽくなるように。産後直後に経験した貧血と同じ症状だったため、真っ先に「貧血になったかもしれない」と疑いました。すぐにでも横になりたいけど、横になると経血漏れが心配……。ナプキンの交換のために立ったり座ったりする動作もおっくうで、ただでさえナーバスになる生理が、余計につらいものになりました。
幸か不幸か、日曜日だったため夫婦ともに仕事は休み。家事や育児はある程度夫に任せることはできますが、次の日までに改善されなければ仕事がまともにできません。病院の受診が頭をよぎるも、かかりつけの婦人科は休診日のため、救急外来に行くべきか悩みます。そうしているうちに夕方になり、なんとか安静にして1日をやり過ごしました。
検査の結果、まさかの診断が…
月曜日になり、仕事を休んで婦人科へ。まずは採血して、血中のヘモグロビン値を確認する検査と、子宮に問題がないか内診することになりました。
検査の結果、貧血に関しては数値が低いものの、鉄剤注射や薬の処方が必要なほどではないとのこと。子宮の状態もキレイで、特に大量出血につながる病気は確認できないと診断されました。自覚している症状のつらさとは裏腹に、治療が必要ないと聞いて拍子抜け……。しかし、初めての経験に、どこか安心できませんでした。
すると、医師から「最近、大きなストレスを感じていませんか?」と問われ、私は復職したことや育児のことで夫婦喧嘩が増えたこと、育児疲れもあるかもしれないと話しました。
医師は、「それらすべてが原因だと言い切れませんが、大きなストレスを感じるとホルモンバランスが崩れ、生理に影響を及ぼすこともあります」と説明。生理とストレスの関係は知っていたものの、自分が該当すると思っていなかった私は、医師の言葉に納得しました。
その日は出血を抑える薬を処方され、とにかく自分をいたわること、しっかり休養することが重要だと言われて帰宅。その後2~3日かけて、徐々に出血量は減少しました。それ以降も医師のアドバイスを実行し、仕事や家事をセーブしながら過ごしていると、翌月の生理はいつもとおりの出血量に。やはり、ストレスが関係していたのだと改めて実感しました。
まとめ
今思えば、生理が再開する少し前から、体調が優れないことが続いたりイライラすることが増えたりと、体のSOSサインはあったように思います。しかし当時は、育児や仕事に忙しく、体の変化に気付けていませんでした。
今回のことで、自分の体を守れるのは自分だけだと反省。大きな病気ではありませんでしたが、大量出血による生理や貧血症状のつらさは、二度と経験したくありません。この件をきっかけに、日ごろから自分の体と向き合い、少しでも疲れを感じた時点で対処するよう心がけています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
イラスト/もふたむ
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