※子宮筋腫とは…良性の腫瘍であり、発生場所は子宮の内側(粘膜下筋腫)、子宮の筋肉の中(筋層内筋腫)、子宮の外側(漿膜下筋腫)とさまざまです。1つだけでなく複数できることも。主な症状は過多月経、生理痛、腰痛、頻尿、貧血など。超音波検査やMRIで診断可能で、治療法には薬物療法や手術療法があります。
手術後に目を覚ましたら…
いよいよ手術当日を迎えたカンノさん。以前に別の手術で全身麻酔をかけられたときには、意識を失うまで5秒ほど耐えることができたそう。今回は何秒耐えられるかとワクワクしながら手術台に乗ると、いよいよ麻酔が送られてきました。すると、数秒間は意識があったものの、鼓動が止まったような衝撃と息ができないパニックで、カウントを取ることができないまま意識を失ってしまって……。
看護師さんの「手術が終わりましたよ」という声で意識を取り戻したカンノさん。すると、全身麻酔の影響なのか強烈な吐き気が込み上げてきます。点滴の吐き気止めの量を増やしてもらうと、次に目覚めたときにはどうにか吐き気がおさまっていました。ただ、喉のヒリヒリが強くて看護師さんから話しかけられても、まだボソボソとしか話せない状況です。
その後、少しずつ意識がはっきりしてきたカンノさんが体の状態を確認してみると、足には血栓予防のためのフットポンプが付けられていたそう。フットポンプの動作に「某モンスターみたいだなあ」などと感じながら寝たり起きたりを繰り返していると、変な夢を見たり頭の中で声が響いたりと、術後しばらくは夢か現実かわからないような時間が続いていたそうです。
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手術後はまれに『術後せん妄』が起こることがあり、術後せん妄の場合は数日ほど意識がもうろうとしたり、記憶力が低下したり、時には幻覚や妄想が表れたりすることもあるようです。カンノさんの場合は手術翌日には意識がはっきりしたらしいので、術後せん妄ではなく、手術直後だけ一時的に意識がぼうっとしたのかもしれませんね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師 松田玲子
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