面接当日…
いよいよ面接日。今どき圧迫面接などはないにしろ、どんな質問がきても、しっかり熱意を伝えられるよう対策を練っていた私。控室でドキドキしながら待っていると、面接が終わった学生が次々と真っ青な顔をして戻ってくるのです……。中で何がおこなわれているのか怖くなってきたとき、ついに私の名前が呼ばれました。
恐る恐る入った面接室には、若い事務員さんと40代くらいの面接官が待ち受けていました。私は、練習通り努めて明るく名前を名乗り、「本日はよろしくお願いいたします」と頭を下げたのですが……。
いきなり面接官が宣言!
「わが社に入社する人については、学歴を重視します」
面接官は、私の履歴書を確認もせず、いきなりこう話し始めました。
「なぜなら、この私が国内でも一流の大学を首席で卒業して入社したから。従業員からもお客様からも尊敬を集めて今では出世頭。それでも自分を過大評価せず会社に尽力し、優秀な人材を見つけるために面接官も率先して引き受けたのです」
私の話はそっちのけ。数十分にわたり、自分の学歴自慢が展開されました。その挙句、相づちを打つばかりだった私に、「これでわかった? あなたには、私と同じ素質が1つも見当たらない。履歴書を見るまでもない。不採用!」と面接を強制終了したのです。
目には目を、歯には歯を!
憧れの会社の最終面接で一方的に不採用にされ、はらわたが煮えくり返った私。それでも表情を変えず、その場は冷静に退室しました。
「わかりました……。残念ですが、失礼いたします」
私は帰宅後、とある人物にことのてんまつを報告しました。普段は告げ口など好きではないのですが、社会的地位を利用した圧迫面接と過剰な学歴主義、自分自慢にはひと言もの申してやりたかったのです。
私の話を聞いたその人は、すぐに行動を開始してくれました。
翌日、会社から鬼電が
翌日、私の携帯電話に大量の着信が! そう、私に電話をかけてきたのは、昨日の面接官だったのです。応答すると、慌てふためいた口調ですぐに謝罪されました。
「昨日は失礼なことを申してしまい……。履歴書を拝見して反省した次第です」
履歴書を見れば一目瞭然なのですが、実は私、この面接官の大学よりもはるかにレベルの高い、世界屈指の有名校を卒業していたのです。
「卒業した大学で判断するなら、私のほうが上になっちゃいますね」
おまけに、彼女に私の履歴書を再確認するよう言ったのは私の祖母。実を言うと祖母は、海外で大手化粧品メーカーを経営しており、この会社は傘下の一企業なのです。この面接官、私の素性にまったく気付かないでいたのですね。コネ入社が嫌だったから正当に試験や面接に挑んだだけだったのですが……。
パワハラ面接官の末路は?
圧迫面接をしていた女性は、後日、正式に解雇されました。私の話を聞いた祖母は大激怒したのですが、孫かわいさで感情的に彼女を解雇したわけではありません。すぐに業務態度を含め調査をおこなったところ、たくさんの問題が浮上したのです。
「彼女は、上司としても社会人としても失格。人の心を豊かにする美容業界にいるのに、自分自慢とマウントだけの高圧的な面接を繰り返していた」
その後、先日理不尽に落とされた就活生が呼び集められ、もう一度面接がやり直されました。そして、私を含む5名が正式採用に。これから私は、祖母のためにもこの会社で力を付け、世の女性を元気にさせるために頑張りたいと思っています。
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本人が努力して卒業した大学=学歴が、世に出るときに無意味というわけではないでしょう。しかし、学生の熱意や志望動機を聞く場で、面接官が自慢とマウンティングをするのは本末転倒ですよね。何はともあれ、実力で正式採用されてよかったですね。
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