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「犯人に伝えたいこと」疑いだしたらキリがないけれど…紛失事件で得たものとは!? #ぼくの教科書がありません 30

「ぼくの教科書がありません」第30話。小学4年生のイチくんは、母親と2人暮らしの元気な男の子。ある日、机に入れていたはずの理科の教科書がなくなってしまいました。その後、算数、国語の教科書、絵の具セットや習字セットまで立て続けに紛失し、「ぼくのものは誰かに盗られている」と思うように……。

イチくんは勇気を出して友だちや先生に相談し、クラスのみんなも探すのを手伝ってくれましたが、やはりどこにも見つからず、意を決してお母さんに打ち明けると、すぐに新品の学用品をそろえてくれました。

後日、突然クラスに上級生の女の子が訪ねてきて、「教室の隣の空き教室を掃除していたらあったの」とイチくんの紛失物を持ってきてくれました。しかし、イチくんはこの上級生が誰なのか知っていて、同時に犯人の目星もついてしまったため、複雑な気持ちになってしまいます。

さかのぼること5カ月前のバレンタインの日。同じクラスの女の子、シズちゃんがチョコレートを渡してくれたのですが、友だちに冷やかされた恥ずかしさから、受け取らずに拒絶してしまったイチくん。傷いた様子で帰っていくシズちゃんに近づき寄り添っていたのが、学用品を届けてくれた上級生であり、シズちゃんのお姉さんだったのです。

 

イチくんはホワイトデーにお母さんに言われるがまま、シズちゃんにお返しのお菓子を渡しましたが、それ以降、シズちゃんからラブレターが届くように。しかし、イチくんは恥ずかしさのあまり無視し続けてしまいます。

 

ラブレターが届かなくなったころに教科書がなくなり始めたことから、「シズちゃんが犯人で、紛失物はシズちゃんの部屋からお姉さんが見つけて届けてくれたのだ」とイチくんは確信。しかし、証拠がない上に、バレンタインの日に最初に傷つけてしまったのは自分だという罪悪感から、イチくんは何も言えませんでした。

 

そのまま何事もなかったかのように時は流れ、誰も犯人であると名乗り出ることはないまま、小学校を卒業。みんなそれぞれの道を歩んでいき……。
 

誰も傷つけない最善の道

#ぼくの教科書がありません 30

 

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大人になったイチくんは、当時を振り返ります。

シズちゃんが犯人だと思ったものの、確かな証拠があるわけではありませんでした。
 

・友人のサンちゃんとゴウくんに恨みを持たれていたかも
・シズちゃんのお姉ちゃんが本当に偶然見つけてくれたのかも
・クラスメイトのニコちゃんがおもしろがって隠したのかも
など、いろいろな可能性があります。

 

しかし、今回の出来事で「お母さんや友だち、学校の先生が味方でいてくれた」「自分のためにクラスのみんなが団結して探してくれた」という、うれしい気づきもありました。

 

イチくんはつらい思いもしましたが、「犯人にもきっと味方や仲間がいるはず。敵だと思う相手を傷つける方法ではなく、信頼できる人に相談し、別の方法で乗り越えてほしい」と語るのでした。

 

 

今回の被害者はイチくんでしたが、もしかしたら犯人も罪悪感で傷ついていたかもしれません。クラスのみんなが必死になって学用品を探したときや、上級生が見つけて届けてくれたとき、自分が犯人だとバレないか、ドキドキしながら過ごしていたことでしょう。


「自分は友だちの学用品を盗んだことがある」という事実を背負い、誰にも打ち明けることなく過ごしていくのはとても苦しいことです。こうなってしまう前に、誰かに心の内を打ち明けることができていたら、また別の結果になっていたかもしれませんね。

 

>>次の話

 

 

 

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      イチくんの周りには温かい子たちが多くて、最後まで読んでいてそこは救われました。親も周りの子達も冷たくてどうしようもらなかったら絶対ずっと無くされたこと根にもつだろうなと思います。。
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      犯人は誰だかわからないけど盗まれる。私自身もやられたことある。それは確実ないじめだったけど... この主人公は他人を許すことと、信じることを選択したわけだけど、結局は全て感情論でいいことを連ねてるだけ… もっと見る
      犯人は誰だかわからないけど盗まれる。私自身もやられたことある。それは確実ないじめだったけど...
      この主人公は他人を許すことと、信じることを選択したわけだけど、結局は全て感情論でいいことを連ねてるだけなんだよね。物を隠して方にも隠された方にも、なんの解決にもなってない。まるで使えない先生の小言みたいだと思った。 
      なぜ隠したのか、誰がどんな理由で、それがわからないと前に進めなくない?
      嫌がらせを開けるようになったきっかけが(非がある無しに関わらず )どこかにあるはずだよ。

    この記事の著者
    著者プロファイル

    マンガ家・イラストレーター愛すべき宇宙人

    中学生の長女、小学生の長男、アラフォー夫婦の4人家族です!日常のクスッとした笑いやホロリと涙するエピソードをInstagram(@aisubekiutyu_jin)からお届けしています。

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