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完了期になっても離乳食を完食してくれないときに見直す3つのこと

この記事では、離乳食インストラクターの中田 馨さんが1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)になっても赤ちゃんが離乳食を完食してくれないときに見直すことについてお話ししています。食べる環境を整えること、生活リズムを見直してみることなど、食べることの楽しさを伝えることが大切だそうです!

遊び食べしている赤ちゃん

 

こんにちは。離乳食インストラクターの中田 馨です。離乳食ももうすぐ終わりを迎える1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)。このころ、栄養のほとんどを離乳食で摂れるようになるといわれています。

 

でも、赤ちゃんが急に食べてくれなくなったり、もともと母乳や育児用ミルクが大好きで食が細いなど、赤ちゃんが離乳食を食べてくれないという悩みを持つママも多いと思います。そんな赤ちゃんにママがができることはあるでしょうか?

 

まずは赤ちゃんのペースに合わせて

「栄養のほとんどを離乳食から」というのはあくまで目安です。赤ちゃんにはそれぞれ個性があります。たとえば下記のようなものだけでもさまざまです。

 

・食べる量

・食べるスピード

・身長・体重

・興味を持つ食べ物、などなど

 

これらがまったく同じ子はいませんよね。まずは目の前の赤ちゃんを見て、赤ちゃんのペースに合わせてください。

 

食べる環境を整える

赤ちゃんのペースに合わせながらも、少し食事を食べる環境を見直してみましょう。赤ちゃんが離乳食を食べるときの食卓の周りはどんな感じですか? 食事に集中できる環境になっていますか? 食卓に食事以外のものはありませんか? TVがついていませんか? 家族が食事以外のことをしていませんか?

 

そういった食事に集中できないものをなくすことも大切です。また、集中ということでいうと机や椅子も関係します。赤ちゃんが座ったときに両足の裏が床についているか?机は高すぎないか? または低すぎないか? など確認してみてくださいね。

 

ただ、どれだけ環境を整えても、赤ちゃんが集中してくれないこともあります。そのときどきの赤ちゃんの様子を見守りながら対応してくださいね。

 

生活リズムを見直してみる

食べるにはおなかが空いていなければいけません。私は保育所で子どもたちとかかわっているなかで感じることですが、いつもよりも長く外遊びをしたときは、子どもたちは食事に集中し、必死になって食べています。そして昼寝もたっぷりします。

 

やはり「食事・睡眠・運動」は大切だなと感じる瞬間です。今よりほんの少し、活動を増やしてみるのも1つの方法ですね。

 

食べることの楽しさを伝える

離乳食期に完食を目指さなくて大丈夫です。大人が用意した離乳食の量がその赤ちゃんにとって適量かどうかはわかりません。離乳食期は初めて出合うさまざまな食べ物と食べることを楽しむ時期です。「おいしいな」「食べるって幸せだな」「楽しいな」といった気持ちを育んであげましょう。

 

「完食」よりも、これからずっと食べていく食事を好きになってもらうことにフォーカスを当ててもらえるといいなと思います。

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    この記事の著者
    著者プロファイル

    保育士中田馨
    一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長

    0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!

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