こんにちは。離乳食インストラクターの中田 馨です。離乳食ももうすぐ終わりを迎える1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)。このころ、栄養のほとんどを離乳食で摂れるようになるといわれています。
でも、赤ちゃんが急に食べてくれなくなったり、もともと母乳や育児用ミルクが大好きで食が細いなど、赤ちゃんが離乳食を食べてくれないという悩みを持つママも多いと思います。そんな赤ちゃんにママがができることはあるでしょうか?
まずは赤ちゃんのペースに合わせて
「栄養のほとんどを離乳食から」というのはあくまで目安です。赤ちゃんにはそれぞれ個性があります。たとえば下記のようなものだけでもさまざまです。
・食べる量
・食べるスピード
・身長・体重
・興味を持つ食べ物、などなど
これらがまったく同じ子はいませんよね。まずは目の前の赤ちゃんを見て、赤ちゃんのペースに合わせてください。
食べる環境を整える
赤ちゃんのペースに合わせながらも、少し食事を食べる環境を見直してみましょう。赤ちゃんが離乳食を食べるときの食卓の周りはどんな感じですか? 食事に集中できる環境になっていますか? 食卓に食事以外のものはありませんか? TVがついていませんか? 家族が食事以外のことをしていませんか?
そういった食事に集中できないものをなくすことも大切です。また、集中ということでいうと机や椅子も関係します。赤ちゃんが座ったときに両足の裏が床についているか?机は高すぎないか? または低すぎないか? など確認してみてくださいね。
ただ、どれだけ環境を整えても、赤ちゃんが集中してくれないこともあります。そのときどきの赤ちゃんの様子を見守りながら対応してくださいね。
生活リズムを見直してみる
食べるにはおなかが空いていなければいけません。私は保育所で子どもたちとかかわっているなかで感じることですが、いつもよりも長く外遊びをしたときは、子どもたちは食事に集中し、必死になって食べています。そして昼寝もたっぷりします。
やはり「食事・睡眠・運動」は大切だなと感じる瞬間です。今よりほんの少し、活動を増やしてみるのも1つの方法ですね。
食べることの楽しさを伝える
離乳食期に完食を目指さなくて大丈夫です。大人が用意した離乳食の量がその赤ちゃんにとって適量かどうかはわかりません。離乳食期は初めて出合うさまざまな食べ物と食べることを楽しむ時期です。「おいしいな」「食べるって幸せだな」「楽しいな」といった気持ちを育んであげましょう。
「完食」よりも、これからずっと食べていく食事を好きになってもらうことにフォーカスを当ててもらえるといいなと思います。