夫が海外へ行ってから2週間――。
夫が家を空けた翌日から、義母の態度が心なしか冷たいような感じがしました。きっと夫が海外へ行ってしまってさみしいのだろうと思っていたのですが、どんどんと義母の言動はエスカレート。
義母の小言はいよいよ…
ごはんが気に食わないと怒り、夜に洗濯をするなと小言を言い……。さらに、「本当に気が利かない嫁ね」「あなたが働いたところでたいしたお金にならないでしょ?それならいっそのこと専業主婦になって、ちゃんと家事をやってほしいわ」などと暴言を吐いてくるのです。
義母の豹変っぷりに驚いた私は、反論することもできませんでした。すると、義母は「できるだけ早く息子と離婚してほしいわ」とまで言ってきたのです……。
2カ月後――。
ネチネチと小言を言ってくる義母がストレスで、私は体調を崩しがちになっていました。そしてついに、仕事場で倒れて病院に搬送されてしまったのです。
あんな義母でも一報入れるべきだろうと、「一晩入院することになったので、今日は家に帰れません」とメッセージを送りました。するととんでもない返信が……。
「嫁が家を空けるって本当に言ってるの?」「病院とか言って、本当は他の男の家なんでしょ!」と義母。
その後も「私が若いころは熱があっても家のことをしたわよ」「そのまま帰ってこなきゃいいのに……」などと、ひどいメッセージを送り続けてくる義母。以前はとても仲良く過ごしていたのに……。
「お義母さん、私は以前のように仲良くしたいと思っていました……。でも、もうきっと無理なんですよね……」と送ると、「あなたが息子と別れてくれたらやさしくしてあげるわよ」と返ってきました。
もともと、夫は同居に反対していました。それを押し切ったのは私。とても良くしてくれる義母となら、同居生活も苦にならないだろうと思ったのです。まさかこんなことになろうとは……。
私はどうにか義母との関係を修復したかったのですが、義母は歩み寄る気持ちが一切ないようでした。
開かない玄関
翌日――。
病院から家に帰った私。いつも通り鍵を開けて、家に入ろうとしたのですが……、鍵が開きません。胸騒ぎがして、温泉旅行中の義母に「今帰宅したんですけど、家に入れないんです」とメッセージを送りました。すると……。
「家に入れない?だって鍵変えたものw」
「クソ嫁は要らないからさっさと息子と離婚してねw」
「調子に乗るなよ、クソババア」
おとなしい私が「クソババア」などという言葉を使うとは思わなかったのか、義母は驚いた様子。少し間が空いてから「あなたついに本性出したわね」「息子にもしっかり伝えておきますから」と返信がありました。
しかし、義母が夫に何を伝えようと、私は痛くもかゆくもありません。夫には義母に言われたことや、されたことを毎日事細かに報告しています。
一方、夫は義母から毎日「嫁が家事をサボってる」「不倫をしているようだ」との連絡を受けていたそう。夫からその話を聞いた時ははらわたが煮えくり返るような思いでしたが、適当に話を合わせておいてほしいと頼んでおきました。
「息子は私の言うことを聞いてくれるわ!」「残念だったわね、もう息子の心はあなたになんてないわよ」と義母。まだ義母は、夫が自分の味方だと思い込んでいるようでした。
義母の手のひら返し
その後――。
義母に勝手に家の鍵を変えられたことを話したところ、夫は激怒。義母にすぐさま「もう二度とうちには帰らない」「親子の縁を切る」とメッセージを送ったようです。
自分の立場の悪さにようやく気付いたのか、義母は「明日帰るから、話し合いましょうね?」「出て行くなんて言わないわよね、うちに居ていいわよ」と私にすり寄ってきました。
「では明日、お義母さんが家に帰りついたら教えてください、荷物を持って出ていきますから」と送ると、「違うの、あなたを鼓舞したい気持ちで言っていただけで……」「母親としての葛藤がいろいろあって、エスカレートしちゃったっていうか……」と苦しい言い訳が返ってきました。
やさしかった義母はもういません。私のことをいびりつつ、裏で夫に私のことを悪く言い、離婚させようと画策していた義母。こちらが義母の本性なのでしょう。
もう私たちの関係修復は不可能でした。
その後――。
私は泣いて謝る義母を無視して荷物をまとめ、マンスリーマンションへ引っ越しました。夫が帰国してから、あらためて新居を探すつもりです。夫も私も義母の連絡先をブロックしたので、義母の様子はわかりません。
離れていても常に味方でいてくれた夫。夫がいなければ、私の心は早々に折れてしまっていたでしょう。単身赴任が終わって帰国したら、たっぷり労ってあげようと思っています。