ある日、ようへいが恐竜のぬいぐるみをお土産に買って帰ると、ゆきえは「こんな男の子みたいなおもちゃ買ってこないで」と激怒。
「私はみつきを女の子にするの」「本当は女の子なの! 間違って男の子に生んじゃったの」と、異常なまでに「女の子」へこだわるゆきえに、ようへいは……。
妻のあまりの言い分に、夫は……
「みつきが大きくなって、自分のことを男だと言い出したらどうするの?」とようへいがゆきえに聞くと「もしそうなったら私が説得する」と言い出します。
「性自認が説得で変わるわけがない」と反論しますが、ゆきえは耳を貸しません。
「何が何でもみつきを女の子にしたいの!」と言うゆきえに、ようへいは「それを虐待だ」と伝えます。
しかし「男の子に育てるほうが虐待だよ」と言うゆきえ……。
「もう離婚するしかないね」
「僕も男だから単身赴任にもついてきてくれなかったの?」
と、ようへいは離婚を提案。
「僕はゆきえのお父さんとは違うのに、いつまでも男というカテゴリーでしか見てくれない」と思いを吐露しました。
「男の人は乱暴で大声を出し威圧する」というゆきえの固定概念はゆきえの父に由来するものでした。
そして、男である自分と一緒にいることで不幸にしてしまうなら離婚すると話すのでした。
今までようへいの気持ちを考えずに、みつきの性を否定してきたゆきえ。
ようへいには、ゆきえの言動は理解できなかったでしょう。
今まで性に対する自分の強いこだわりにとらわれてきたゆきえですが、ようへいからの言葉で目を覚ますことができたのでしょうか。
ゆきえには「ようへいのように、世の中にはやさしい男性がいる」と気づいてほしいものです。
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