夫に子どもの世話を頼んでも、見ているのは携帯電話の画面ばかり。娘の様子もまったく見てくれていませんでした。
子守りを任せてみたけれど…
近々、友だちの結婚式に出席する予定だった私。その日は、夫に子守りをお願いしようと思っていました。夫に相談すると、嫌々ながらも何とか引き受けてくれ、一安心。娘は新しくできた公園に連れていってもらえると聞いて、大喜びでした。
結婚式当日、私は出先から夫に連絡。どこにいるのか、尋ねてみました。
「子どもは元気で良いな。 今も走り回っているよ」
と夫からはのんきな返事。
「うちの子は今病院だけど、あなた誰といるの?」
「え……?」
私がなぜ夫に連絡したのか、それは公園の管理者から電話があったから。娘がケガをしてひとりで泣いていたので、持ち物に書いてあった電話番号に連絡してくださったとのこと。「夫が見ていたはずなのにおかしい」そう思って連絡してみたら、案の定妙な返信が来ました。
夫のウソ
娘がケガをしたと知って、夫はひどく動揺した様子。夫いわく、トイレに行ったら娘を見失ってしまい、探し回っていたと……。私に連絡する前に夫の名前が園内放送されたと聞いていたため、ウソをついていることは確実でした。
問い詰めると、どうしても外せない用事があって娘をひとりにしていたと白状。どうしても外せない用事、それは地元の友だちと遊ぶ予定だったそうです。私はあきれて物が言えず、夫が病院に駆けつけることも、家に帰ってくることも拒否しました。
幸い、娘のケガは捻挫程度で済みました。もし娘が誘拐されたり大きなケガをしたりしていたら……。事の重大性を感じ、また今までのことを考えて離婚を決意した私。
さらに、何かおかしいと思って夫のパソコンを調べたところ、不倫の証拠がどっさり見つかりました。同期されていた無料通話アプリのトーク履歴を見てびっくり。実は夫はマッチングアプリで知り合った女性に会うために、あの日娘を公園に放置したのです。やたらと携帯電話に触っていると思ったら、こんなことになっていたなんて……。
いっときの過ちが命取り
夫は不倫がばれて必死に謝ってきましたが、どんなに謝られても許す気にはなれませんでした。離婚も拒んできましたが、拒否。結局離婚調停をすることになりましたが、今までの夫の態度や行動が決め手となり、あっさりと離婚成立。私が娘の親権者になることもできました。夫は絶縁と遺産放棄を条件に、義父母から慰謝料、養育費のための資金を借りたそうです。離婚の原因が原因なので、友人たちからも距離を置かれて、元夫はさびしい人生を送り始めたそう。
一方私は娘を連れて実家に戻り、両親と一緒に暮らし始めました。新しく正社員として働けることになり、両親の助けを借りながらですが頑張っています。
娘さんを公園に置いて、女性と会っていたという夫。娘さんのことを考えると胸が痛みますよね。離婚を拒んだという夫ですが、許してしまったらまた同じことを繰り返し、今度は軽傷ではすまないかもしれません。夫には自分のした事の重大さに気づいてもらい、きちんと反省してほしいですね。