結婚式のために必死に働く日々
当時、私は20代半ば。日給で働いていたので、結婚が決まってからは理想の挙式・披露宴をおこなうために、休みを減らして働いていました。
というのも、彼にプロポーズをされてから結婚式のためにお互い毎月5万円ずつ、2人の通帳にお金を貯めるようにしていたのです。
ずっと記帳していなかった通帳
2人の通帳は彼名義。通帳、キャッシュカードは彼が持っていました。私は彼にお金を手渡しして毎月、入金してもらっていたのです。そんなあるとき、通帳を見せてもらったら数カ月の間、まったく記帳がされていないことがわかりました。私は嫌な予感がし……記帳をするために近くのATMへ。そして、私の嫌な予感は的中。なんと、4〜5カ月の間、まったく入金がされていなかったのです。
すぐに彼を問い詰めました。すると、彼は「パチンコで負けてお金を使ってしまった」 と。私は呆れて声も出ませんでした。その日、私はあまりの衝撃的な事実に「裏切られた」と悲しい気持ちとおさえきれない怒りで泣きながら家に帰宅。両親にその日の出来事をすぐに相談しました。
親からの反対もあり結婚は破棄に
その事件を聞いた私の両親からは「ギャンブルはやめられないよ、結婚はやめておいたほうがいい。あとであなたが傷つくことになるよ!」と結婚に猛反対されました。ただ、私は彼の人柄は嫌いではなかったため、それから約1カ月悩んでしまうことに……。
その結果、彼とはお別れすることにしました。彼からは何度も謝罪されましたが、パチンコはやめられないとのこと……。口で謝ることは簡単ですが、行動を変えられない彼と、将来一緒にいるという想像ができなくなってしまったのです。
やさしくてよく笑うとてもすてきな人でしたが、夫婦になるというのは、それだけではやっていけないと思ったのです。このとき、すでに両家への顔合わせが終わっていた状態でしたが、両家ともに事情を話し、結婚は破棄させていただくことに。
私の両親がいる場で、彼の両親からも頭を下げられましたが、私の両親はギャンブルにお金を使い込んだ彼にとても呆れていました。そして、私の両親は彼と彼の両親に、使い込んだ私のお金はきちんと返済するよう念を押してくれたのです。
今、思い返せばただ現金を渡していた私も悪かったなと思います。もともと彼がギャンブルをしている人と知っておきながらお付き合いしていたので、お金の管理は私がすべきでした。その後、あのときになくなったお金は無事にすべて返済してもらい、その3年後、私は別の人と結婚。今は幸せに暮らしています。
著者/なかまる あゆみ
イラスト/マメ美
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