怒り心頭のうさぽさんは心を落ち着かせるべくトイレに立ち、「大丈夫。私はただ息子の思いに寄り添うだけ。息子が楽しく充実した時間を過ごしているなら、それでいいじゃない」と前向きな気持ちを取り戻します。
トイレから戻ったうさぽさんの目に飛び込んできたのは、長男やトモくんまで交え、何やら話し込んでいるママ友の姿。いったい何を話しているのか、うさぽさんは気が気ではなく……。
息子と何を話しているの…?
「それが何?」——。
走り方スクールを観察しに来ていたことを指摘したうさぽさんに対し、トモくんママはニタァっと笑いながら、そう答えたのでした。
うさぽさんの長男が通う走り方スクールをこっそりと観察し、さらには自身の息子の意思とは無関係に、トモくんを走り方スクールに通わせようとしたトモくんママ。その勝手さを息子から指摘されたにもかかわらず、まるで響いていないような態度に驚きますよね。
わが子から自分の良からぬ態度を指摘されたとしたら、後を引くようにズーンと落ち込んでしまいそうなもの。自分よりも人生経験の少ない子どもとは言え、家族として長い時間を共にしてきた存在でもあります。すると、子どもからの指摘は、あながち間違ってもいないのかも……?
子どもに叱られっぱなしの親は考えものですが、もし子どもから何かを指摘されることがあったなら、それは自分自身の態度や言動を見直す機会なのかもしれません。