彼からの大好きアピール
当時、私はインド・ネパール料理のお店でアルバイトとして働いていました。私のほかには早番(お昼)で日本人のパートさんが働いていたのですが、私が働いている遅番(夕方から夜にかけて)はネパール人しかいません。遅番のホールスタッフの人はなんとなく日本語が通じるのですが、キッチンの人は簡単な単語しかわからないレベルです。そのため、キッチンスタッフと会話をするときはジェスチャーが多かったです。
この職場ではナンとカレーのまかないがもらえるのですが、ある日、「M」というキッチンのスタッフが、私にチーズナンのテイクアウトをプレゼントしてくれました。私がチーズナンが大好きだということを知って、テイクアウトの準備をしてくれたようです。それをきっかけに、Mさんが私にチーズナンをプレゼントしてくれることが増えていきました。
Mから驚きのメッセージが
チーズナンのプレゼントが頻繁になってきたころ、Mさんはキッチンからホールにいる私に向かって、みんなにバレないよう投げキスをしてくるように。私が帰るときもMさんはタイミングを合わせて裏口から出てきて、バイバイと手を振ってくるようになりました。
そんなことが続いたある日、SNS経由で私にMさんからメッセージが届きました。突然のことだったのでびっくりしながらも開いてみると、メッセージには白いバラの写真が。
このとき、私は「きれいな花だなあ」としか思っておらず……。英語でメッセージを打つのが面倒だったこともあって、今度Mさんとお店で会ったときに直接お礼を言おうと思いました。
まさかの事実が判明!
Mさんからメッセージが届いた翌日、シフトが入っていた私はバイト先に向かいました。すると、お店に到着して始業の準備をしているとき、店長から呼び出されたのです。なんだろうと思っていると、店長は「最近Mから連絡がきてない?」と尋ねてきました。私が深く考えずに「昨日メッセージがきました」と答えると、店長は「メッセージを見せてほしい」と言います。そして私がメッセージ画面を見せると、店長は頭を抱えて「だめじゃないか!」と声を荒げたのです。
その後、店長から「白いバラは愛情表現だよ! Mは妻子持ちなの」と衝撃の事実が明かされました。私はMさんが妻子持ちと知りませんでしたし、まさか白いバラの画像が「好き」という気持ちの表れだとはつゆも知らず……驚きでした。
後日、店長からMさんに話をしてもらい、私は彼と距離を置くこととなりました。
Mさんからの愛情には薄々気づいてはいたものの、まさか妻子持ちだったとは……。不倫関係に発展せずよかったです。愛情表現はうれしいけれど、妻子持ちならきちんと家族を大切にしてほしいと思った出来事です。
著者/松谷 えりな
イラスト/ののぱ
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